先行き不透明な中、つい悲観的に
未来をイメージされる経営者の方も
おられるかもしれません。

しかし、社長の顔色、声色、熱量
などを従業員の方は敏感に察知します。

社長が暗いと、会社全体が暗くなります。


生まれもった気質もありますが、
社長に一番に求められるのは、
「意志としての楽観主義」です。

これは、私がとても大切にしていることで、
元ネタは、フランスの哲学者アラン
の幸福論という本です。

一部、抜粋引用します。

~~~ ここから ~~~

悲観主義は気分によるものであり、
楽観主義は意志によるものである

気分にまかせて生きている人は
みんな、悲しみにとらわれる。

否、それだけではすまない。
やがていらだち、怒り出す。

幸福はあのショー・ウィンドー
に飾られている品物のように、
人がそれを選んで、お金を払って、
持ち帰ることのできるようなものではない。

自分の外に求めるかぎり、
何ひとつ幸福の姿をとって
いるものはない。

君はすでに幸福を持っている。

~~~ ここまで ~~~

この意志としての楽観主義は、
厳しい中にあっても、
主体的に希望を見出す思考の力
であると私は理解しています。

これこそ、社長に求められる
ことだと思います。

ここがスタートです。
Willがスタートです。

ただし、その後「なるようになるさ♪」
という運任せ・成り行き任せに
していては、意味がありません。

それは希望でなく、
妄想というべきものでしょう。

後で言い訳になるような材料を
潰す、精緻で悲観的な準備をする。

そして、やるとなったら、
準備通りやってみる。
準備量を自信としてやってみる。

そして
成功か、学習と成長を獲得する。

この繰り返しが出来る人・会社は
伸びていきます。

悲観的に着想し、楽観的に準備し
悲観的に行動する会社は、早晩、
市場から退場することになりますが、

悲観的に着想し、悲観的に準備し、
悲観的に行動しても、縮小均衡で
いずれ退場することになります。

ただしい思考の順序で、
三方良しの幸せな職場を作って
いきたいものです。