2019年11月25日。

今日から、人が輝く会社づくりを

進める日台企業交流&勉強会にて

台湾に行ってきました。

台湾企業との交流から多くを学んできましたので

実践ヒントとして本書でシェアしたいと思います。

はじめに

桃園空港に到着すると

台湾企業経営者の方に出迎えて頂いて、

夜はウェルカムパーティーをしていただきました。

台湾の方の、言葉の壁があっても

一緒に楽しめる余興の組み立てと、

暖かいおもてなしに、

とても心暖かくなりました。

次の日からは台中に移って企業視察

などが始まります。

しっかり学び持ち帰ってきたいと思います。

1.楽しくやってみたら?

昨晩は、台中にあるイタリアン

レストランで台湾語(中国語)の猛

レッスンを受けました。

ピーナッツが台湾ではメジャーな

農産品であることなども勉強になり

ましたが、女性にいうと喜ばれる

という言葉なども台湾の方から、

教えて貰いました。

女性に喜ばれる言葉とは?

特訓の成果は如何に?

結果は、最後の編集後記にて。

楽しくやってみたら?

昨日はおそらく新北市か、そのちかく

(陶磁器関係の製造業が集まる街)

にあるイーパンという会社を訪問。

バスが会社構内に入るところから、

日台の国旗をもって、大勢の従業員の方が

半端ない歓迎で、出迎えてくれます。

日本にも、こういった会社ありますが、

台湾の伝統的着ぐるみも五体出てきて、

みんなで踊って歓待♪

ここまでの歓待は、初めてです!

びっくりしましたが、

とても嬉しく思いました。

お出迎え一つとっても、

ファンになっていただけるか否か?

に差が出てきますね。

そして、社内を見学させて頂いて

またビックリです。

従業員の皆様が、本当に笑顔で

暖かいのです。

・・・

その上、環境整備(この会社では、

5Sに一つ足して6Sと言っています)

が本当に素晴らしい。

引き出しの中の整理整頓が楽しい♪

無味乾燥の整理された棚でなく、

一人一人の個性満点の楽しい

引出しがオフィスに溢れている。

会社の掲示でも、そこかしこに、

創意工夫が溢れている

個々に書き出すとキリがないので、

詳細には触れませんが、

しんどい・大変な印象はなく、

楽しみながら環境整備をぐいぐいと

前に進めていました。

環境整備(5S)に無関心会社

  ↓

環境整備を嫌々やらされ会社

  ↓

環境整備に真面目に取り組む会社

と段階があるとすれば、

このイーパンは、さらにその上、

『環境整備に楽しみを乗せる会社』

でした。

・・・

この会社、製造しているのは、

タイルです。タイルは土を焼成して

つくるのでどうしても砂ぼこりが

出る工場です。

実際、環境整備に取り組む前の写真

を見せてもらうと、結構スゴイ状況・・・

そこで工場長に質問してみました。

埃出るのが当たり前の仕事。

『社長が環境整備にとりくむ』

といったとき抵抗はなかったのか?

工場長は言われました。

『社長の覚悟。社長がいうなら、

やるしかない。』と肚をくくったそうです。

一緒に訪問した日本の製造業の社長も

感想として

「環境整備に取り組んでほぼ同じ

期間だが、この成果の違い!

経営者の覚悟ひとつと分かった」

と言われていましたが、工場長の言葉

がそれを証明していました。

工場長の言葉に社長が続きました。

『私は環境整備が一定進んだ段階で、

これくらい進めばいいか?』

と一度思ったが、皆に終わりはないと

教えられた。

感動しました。

『エンジョイ環境整備』

是非、取り入れてみてください。

(編集後記)

台湾語(中国語)、発声が難しい!

中国語といえば四声と言われる

同じ音でも4つの種類があるようですが、

その使い分けができません。

また、常に母音の日本語と違い、

音が多彩なので、教えてもらって再現

しては、愛あるダメ出しをされて、

どうも発声以前に聞き分ける耳がダメそうですw

さて、一番の成果は女性(初対面の人に

いきなりはダメですよ!)にいうと十中八九

喜ばれるという言葉ですが、

無理やりカタカナで書いていますが、

『ニー ハン ピャンリャン』

意味は、

『あなたは綺麗ですね』

『二― ハオ クーアイ』

『可愛いですね』

より断然いいらしいです。

台湾では、「かわいい」は「キレイ」

より一段落ちるようです。

その場にいた台湾人女性に実際に

言ってみましたが、悪い気はしない

そうです(笑)

行ったマッサージ店でも試そうと

したのですが、なんと!

担当についた方が厳つい男性で断念‥

是非、自己責任でお試しください(笑)

2.益張から学ぶ暖かいハートと科学的アプローチ

さて、昨日はエビ釣りをしましたよ。

釣果などは編集後記にて

言葉を超える

昨日は、益張実業という会社を訪問。

昨日に引き続き、

昨日とはまた違った日本ではまず

お目にかかれないだろう歓待を受けました。

たかが企業見学、

されど企業見学、

この一事だけでも、グッと心を鷲づかみに

されます。何となく受け入れるのとは、

全く異なる、徹底度、これは学ぶべきところですね。

この会社は、99%海外輸出している

什器のリーディングカンパニーで、

グローバル展開企業でもありますが、

おもてなし以外で、

私が特にポイントと感じたものを

簡単に5点にまとめてみました。

●問題認識→ゴール設定→課題設定→対策→計測

の思考プロセスが、各従業員のプレゼン

でも全員見事に統一されていて、

教育の力を実感したこと。

実際、人が一番の財産と大学等にも

積極的に学びにいかせていました。

●B2B什器分野で世界一になると決め、

そのことにフォーカス

Made in Taiwanの誇りをもった

モノづくりに拘る

など、力強く、従業員の力のベクトル

を揃える方針提示は経営者の役割

ですが、お手本のようでした。

●二人一組以上での、実演&プレゼン

テーションが徹底&洗練されていて、

自社の魅力を如何に伝えるか?

を徹底されている。

●商品開発も、B2B什器分野に絞った

上で、

・組み立て容易さ

・サイズ・位置の柔軟性

・空間を最大活用する提案

・顧客・用途別の最適化

といった方針(この方針は私が見立てた

ことで実際の方針は知りません)で、

シンプルに考え、奥深く作りこんでいる。

●食で体が出来るということで、

徹底的に食材にこだわった社員食堂

(私も頂きましたが非常に美味しい!)

で、ここまでやるか!レベルで

従業員の健康を守る。

他にも毎年、海外旅行・国内旅行を

従業員と一緒に行く場

従業員の家族も参加しての運動会?

など、人を大切にし、それによって

世界に良い商品を発信する。

結果、地域一就職したい会社、

地域に貢献している会社になっている

ようです。

全体として、努力・根性だのみでなく、

非常に科学的な考え方で経営がされて

いて、それも一人一人に浸透しているという

のが、私の印象でした。

人を大切にするという在り方と、

クールな戦略と思考力・やり方は

企業が飛躍する両輪ですね。

さて、本当に伝えたいことが

山ほどあるのですが、今後少しずつ

お伝えしていきますね。

そして、文章だけでは限界がある

ので、どこかで「台湾企業から学ぶ

人本主義経営の神髄」といったような

タイトルでセミナーもしたいと思います。

お楽しみに。

(編集後記)

釣果は、ビール片手に、

手長エビのでっかいやつを3匹でした。

両隣の台湾の方は5匹ずつくらい

釣られていましたが、坊主でなくて

良かったです。

釣りを楽しんだ後、

エビ食べ放題の懇親夕食会で、

バスケットの表彰

ホスト国としてゲスト国日本を

引き立ててくれる、これまた

おもてなしの気持ち溢れる演出でした。

その後、日台まじってのカラオケ

(日本語の歌を歌う人多数!)

で、残能全開で交流してきました♪

3.SOLASからの学び

いよいよ今日が帰国日になりました。

まず、多大なる心遣いとおもてなし、

素晴らしい取り組み事例と共に

多くを学ばせてくれた台湾企業の

皆様に厚く、厚く、

お礼を述べたいと思います。

そして有益だっただけでなく、

多くの方と共に笑い、縁を結べた

こと、本当に嬉しく思いました。

今回の縁を、互いに応援しあい、

学び合い、高めあう絆に深めていきます。

さて、今回は昨日訪問した

台湾企業3社目Solas(ソーラス)

についてご紹介します。

ソーラスは小型スクリューの分野で

今や世界一の会社ですが、

かつては相当に厳しい時代も

あったそうです。

お伝えしたいことは色々あるのですが、

今日はAnn董事長の最初の挨拶から

お伝えしたいと思います。

董事長Annのことば

訪問時の熱烈&屈託ない笑顔での

暖かい歓迎を受けた、

心のホカホカ感の余韻を残しながら、

ソーラスの董事長であるAnnから

の挨拶が始まりました。

~~ここから(概略)~~~

ソーラスも苦しい時期がありました。

そこから一歩一歩成功することが

できて今日まで来れました。

今思い返すと、師との出会い、

APRA(今回の日台交流の母体)との

出会いがなければ上手く

行かなかったと思います。

APRAには本当に恩を感じていて、

今日は多くの収穫を得てほしいと思います。

本当のことをいうとAPRAに参加した

当初は、とても大変でした。

最初のころは一人一人の人間の

まず考え方から、そして行動まで

変えることはとても大変です。

でも、そういう困難を乗り越えて

得られた美しいものは今になっても、

とても大切に思っています。

スタッフ一人一人もその良さに

気づいてくれました。

6Sをやってきた中でもベストは

ないので継続していきたい。

完璧でなくても、悲観することはなく、

くじけることも必要ありません。

全力を出せば、そのすべてを受け入れて、

一歩一歩すすんでいけば、期待する

ところまでいけると思います。

お互いの助け合いの環境の中で

続けられると思いました。

~~~ ここまで ~~~

厳しい時も、師や仲間との出会いと

日々の積み重ねの中で、乗り越えていける。

極めて厳しい状況からでも、

一人一人が変わって行く事で

世界一にまでなれる!

そんなことを学びました。

今回のAPRA日台交流では、

本当に得難い縁を頂き、

宝物のような人の絆も感じました。

そして多くを学びました。

今後もメルマガやセミナー等で

台湾から頂いた恩を、

恩送りしていきたいと思います。

改めまして、台湾APRAの皆様、

一緒に学んだ日本APRAの皆様、

ほんとうにありがとうございました。

4.6Sは、従業員の自信を育む

昨晩帰ってきて、今日は東京のホテル

からお届けです。

台湾から返ってくると、

東京は寒いです(笑)

今日からは数回にわたって、

APRA日台交流の5日間訪台で、

共通して感じた点・学んだ点を

お伝えしていきますね。

6S(5S+α)は、従業員の自信をつくる

訪問した三社、裕邦窯業さま、

益張実業さま、SOLASさま、どの三社

にも共通していた点の一つが、

従業員の皆様の堂々とした自信あふれる

プレゼンテーションでした。

どの会社も、今や堂々たる成果を

出されている企業ですが、

業績が出ているから自信があるという

ことだけではないと感じました。

なぜこうも、自信と自負を感じさせる

話ができるのか?笑顔で自社を

紹介できるのか?

理由の一つは、会社・経営者が従業員

を愛しているということが絶対に

あります。

従業員を愛していて、大切にしている。

それを言葉や仕組みづくりで日々

伝えている。

だから、自分がかけがえのない

自社大家族の一員であることに誇りが

持てるということだと思います。

もう一つ、改めて感じたのが6S

(5S+α)のパワーです。

三社とも、ただの掃除ではなく、

6S、環境整備&改善に

徹底的に取り組んでいます。

そして素晴らしい工場を

自らの力で作っています。

マイクロカンパニーでなく、

企業規模が大きくなってくると、

自分の仕事は、少しずつ細分化され、

部分を担当することになっていきます。

そうすると自分の仕事の成果が

直接的には見えにくくなってくる。

しかし6Sは違います。

一人一人が創意工夫するチャンスがある。

創意工夫と取組みと、仲間への貢献が

はっきりと目に見える。

眼の前の、足元の日々のコピー用紙を

一枚一枚重ねるような日々の取組みが

自信をつくります。

5S・6Sを環境整備という言葉で

いうこともありますが、場の環境整備

だけでなく、心の環境整備でもあります。

勿論、私のテーマである、

人の力を引き出し、人とチームの

生産性を高めることにも効果抜群です。

自社の5S・環境整備、

今一度見直していきませんか?

5.突き刺さるほどの「おもてなし」力

昨日は、クローバー出版さま5周年

パーティーに参加していました。

多くの著者さんや出版社の方も参加

されていて魅力的な方が多くいました。

本という手段を使い、

何かを伝えることに情熱を注ぐ

著者の方から学ぶことも多いです。

さて、事業の重要なものとして、

古典的に言われているのが、

バーナードという人が考えた

組織成立の三要素ですが、

この三要素の一つが、

「コミュニケーション」です。

コミュニケーションは、「伝える人」と

「受け取る人」が両方いて成立するわけですが、

重要なのは「伝わっているか?」です。

突き刺さるほどの「おもてなし」力

今回のAPRA日台国際交流では、

伝わる「おもてなし」力を嫌というほど

感じてきました。

いたるところで、伝わってきた

親愛・歓迎の情、屈託のない笑顔、空気感

は、とても言葉(動画でも難しい)では

表現できないのですが、

どの会社も、また来たい。

また皆さんに会いたい。

ここの商品を買いたい。

と思わせるに十二分でした。

たとえば、バスが到着する前から、

手を空けられる従業員の方が会社の

前でまっていて、見えた瞬間から

日台の国旗を振って歓迎を示される。

バスを降りると、笑顔の拍手や握手、

歌を歌ってくれたり、歓迎のボードを

一社一社につくってくれたり。

会社説明の場でも、美しく整えられた

資料類や、休憩時間の軽食サービスで

おもてなし。

工場内を見学して回っても、

現場の皆様が随所で歓迎と挨拶。

この見学会が実り多いものとなる

よう、6S(5S+α)のビフォーアフター

が分かる社内展示の工夫。

(QRコードの活用はとても秀逸)

この日台交流の現地での取りまとめ

をしていただいたAPRA台湾企業様

の心遣いも凄い。

どうやって、台湾滞在を素敵な時間

にするかを考えに考え抜いての、

学習効果と親交を深めるための

スケジューリングと段取り。

一日を満喫してホテルに変えると

各部屋に、労をねぎらうメッセージ

カードとお菓子などのプレゼント。

そこまでやるか!

そこまでやる必要ある?

という意見もあるかもしれません。

そんな演出より気持ちが大事

という意見もあるかもしれません。

そんなこと恥ずかしい・・・

と思う人もいるかもしれません。

しかし、

伝わらないコミュニケーション

は存在しないことと同じです。

日本人は「伝える」について、

控えめな傾向があると思います。

日本の繊細な美意識も

私はとても大切にしたいし、大好きです。

しかし、今回、

「ここまで出来るんだ!」ということを

体感しましたし、もっと「伝わる」ことに

拘ることが大事なのだ!ということを

今回学ばせて頂きました。

特にこれからの時代は

グローバルを意識せざるを得ません。

その時、国を超えても伝わる

コミュニケーションは必須になっていきます。

あなたの会社の

「伝わる」コミュニケーション力は

如何ですか?

大袈裟なくらいで、「伝わる」に

チャレンジしてみませんか?

6.おもてなし力の源泉

一昨日、Clover出版の5周年パーティー

に呼んで頂いて参加してきました。

Clover出版は、出版して終わりでなく、

著者の魅力を引き出し、出版の先まで

見据えた本づくりなどもしてくれる

新しくチャレンジングな出版社さんです。

昨日の朝、そこで知り合った

「すうつ家」(屋号)さんという

出張型のスーツ屋さんに、東京で

スーツの新調をお願いしてきました。

しっかりヒアリングしてくれ、

生地や仕様の提案や採寸をとても

丁寧にしていただきました。

いつもと少し違う感じに仕上がる

予定で、とても楽しみです。

興味ある方は、ご紹介するので、

お声がけくださいね。

おもてなし力の源泉は?

昨日のメルマガで、

台湾企業の“そこまでやるか!”の

おもてなしの伝わる化について

書きました。

もしかすると、

演出過剰なんじゃないか?

形にこだわりすぎなんじゃないか?

と思われた方もいるかもしれません。

演出にばかり目がいくと本末転倒で、

本当に大切なのは、

・我が社に足を運んでくれてありがとう。

・相手に喜んでもらいたい。

・相手の笑顔を観たい。

そういう気持ちです。

そして、それを相手に伝えるべく、

・どうすれば喜んでもらえるか?

・いかに相手の貴重な訪問時間を

価値あるものにしてもらうか?

・どうすれば我が社の事を

よく知ってもらえるか?

そんな想像力を働かせ、

創意工夫をする実践力です。

あらゆるビジネスは

「お客様のお困り事解決」または

「願いを叶える」為にあるのですから

この気持ちと想像力と創意工夫力は、

仕事力、差別化力にも直結します。

今回の訪問企業がどこも

すばらしい業績を出していること

にも納得です。

では、その「おもてなし力」の源泉は

何でしょうか?

私は、経営者の従業員への愛情と

それを日々の言動と、

会社の制度・仕組み・設備等で

形に示す行動にあります。

従業員の方は、それを日々感じて

受け取っているから、はじめて出会う

私たちにもそれが出来る。

愛情をいっぱい受け育った子は、

親になったときに、

自分の子供も愛しやすいように。

さて、御社の「おもてなし力」

は如何でしょうか?

自社のおもてなし力から、

自分の日々の言動見直してみませんか?

会社のおもてなし力向上から、

事業のレベルアップを進めませんか?

7.売って出るが先!

昨日から岩手県にある企業様の

主に営業コンサルと研修を行って

います。

台湾から岩手にくると、

それはそれは寒い・・・

台湾は、沖縄・与那国島のすぐ近く

なので仮にほぼ日本南端とすると、

日本が縦に長い国ということを

温度で実感してます(笑)

売って出るが先!

日台交流の第7弾です。

今回訪問した三社、

裕邦、益張実業、SOLASは、

決して大企業ではありませんが、

いずれも販売にしめる海外比率が

非常に高い(ほとんど輸出)

会社でした。

一方で日本に帰ってみると、

中小企業で、ほとんどが海外で

勝負できているような会社は

少ないように思います。

国内販売がダメというわけでは

勿論ないですが、日本の内需が

大きな傾向として減っていく時代。

海外に販路を見出すというのは

当然に検討されてしかるべき

ですが、中々踏み出せないところが

多いようです。

日本の人口が約12,000万人、

台湾人口が約2,400万人

と国内市場の大きさの違いも

背景にありますが、

それ以上に大きな「姿勢」の違い、

「順番」の違いを今回発見しました。

それは、

まず「商品の完成度が不十分でも

まず市場に出してみる」ということです。

結局、市場に出さないと

商品が完成することはありません。

頭の中、社内だけでは、絶対に商品

のレベル向上は早期に頭打ちになります。

そして「順番」は、

1.まず市場に出してみる

2.ニーズを収集する

3.商品を改善する

4.市場シェアを取っていく

当たり前と言えば、当たり前。

そんなの分かってるよ!という

声が聞こえてきそうですが、

この当たり前、色々と理由を

つけて市場になかなか出さない、

出しても出すのが遅い・・・

という会社が9割以上というのが

私の実感です。

知行合一ではないですが、

やっていないということは、

分かっていないことと同義です。

また、これは海外進出に限らず、

新商品開発でも、新しい市場に出る

時はまったく同じですね。

「下手な考え休むに似たり」

とも言います。

マーケティングの基本中の基本は

「答えは市場にしかない」です。

「まず売って出る!」

これで行きましょう。

8.一番大切なTOPの仕事

昨晩、台湾→東京→岩手と

どんどん北上した後、久方ぶりに

関西に戻ってきました。

岩手では、私にとっての初雪も

体験しましたが、家やオフィスに

帰ると落ち着きますね。

長い間、留守の家と子供達を見て

くれた妻には感謝です。

長期出張で疲れもありますが、

それだけの価値ある台湾出張でした。

一番大切なTOPの仕事

日台交流の第8弾です。

今回訪問した三社、

裕邦、益張実業、SOLASの

各社での共通点として、

「何かでNo1になるとTOPが決めて

公言している」ということがあります。

裕邦なら、6SでNo1になる!

と社長が宣言し、会社の正面壁に

大々的に明記、企業ロゴまで6Sを

モチーフにして作り替えられました。

益張実業なら、

B2B用什器で世界一になる!と

決めて、用途別什器をグローバルに

展開して、そこへ邁進されています。

SOLASは、小型スクリューの分野

で世界一です。

会社の目指すゴールを力強く全社に

示し、その一点を見据えて事業を

推進することは、社長をおいて

他に誰にもできない社長の仕事です。

社長がやらなければ、誰もできません。

しかも、低い目標ではいけません。

低い目標はワクワクしないし、

妥協や油断が生まれやすく、

従業員の皆様の力は発揮しきれません。

IT業界は、まさに1分野1社しか

繁栄できない業界ですが、

その他の分野でも、事業特性により

物理的範囲は変わりますが、何かで

一番にならないと厳しい時代です。

台湾の三社は、高い目標、No1になる

目標を堂々と掲げて示したからこそ、

高い成果を上げているとも言えます。

9.言葉に頼らない関係づくり

日台交流の共有も今日で

いよいよ第9弾です。

台湾企業からの学び、

一旦今日までにして、

明日以降は、また違う話を

お届けしようかと思います。

より具体的な内容については、

別の機会にまとめてお届けできればと

思っています。お楽しみに。

言葉に頼らない関係づくり

私は、中国語が全く聞き取れず、

話せません。漢字で何となく意味が

分かる程度です。

台湾の方の中には、日本語を話せる

方も多くおられて本当に有難かった

ですが、今回の5日間では、

言葉の壁を意識させない工夫が随所

にちりばめられていました。

例えば、

初日の再見(再開)パーティー。

音楽に合わせて一緒に踊る

ゲームなど一緒に体を動かす

ことで一体感がグッと上がりました。

工場見学においても、

通訳や日本語表記などの工夫

だけでなく、写真や動画を

有効に使ったり、デモ実演など

多彩な伝え方の工夫がありました。

2日目の午後には、日台で

チームを分けてのバスケット

ボール。大人げなく走り回り、

ヘロヘロになったけれど、

距離感がグッと縮まりました。

夕食では手長エビ釣りを一緒に。

釣れた♪釣れた♪と一緒に

よろこび、釣ったエビを一緒に

食べました♪

結果、初めて会ったとは

思えない親近感を覚えました。

そんなこんなで、

日本に帰ってきて、

ふと思ったことがあります。

それは、日ごろ、言葉だけ、

それも理性の言葉(ロジック)

だけで何とかしようと

し過ぎていないか?

ということです。

感情の言葉、表情、しぐさなど

の表現が豊かになれば、

相互理解も深まると思いますし、

言葉に頼らない共通体験、

共感体験などは、

素晴らしい一体感を

生み出してくれるでしょう。

従業員の皆様が、

イキイキと働き、部門間の風通し

の良い会社は業績もいいですが、

このような会社は共通体験の場

が多いように思います。

あなたの会社でも、

言葉に頼らない共通体験の場

増やしてみませんか?