男性育休大きな流れと今から準備しておけること

あなたの会社では、
「男性育休」を取得された方はいますか?

「男性社員が休むなんて」
心の中で思われている方も
男性・女性ともに
いらっしゃるかもしれません。

しかし、日本政府の大きな流れとしては
男性が育児休業をとりやすくするための制度の見直しが
本格的に進められています。

今日はその大きな流れをざっくりご紹介し
今から準備しておけることについて
お話ししたいと思います。

★男性「産休」法改正案の内容をざっくりご紹介

先日、男性の育児休業の取得を進めることを
狙いとした育児・介護休業法の改正案が
審議入りしました。
来年春から施行の予定です。

※もちろん変更の可能性はあります※
全体的な流れを知っていただきたくご紹介します。

ざっくりと以下のような内容です。

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1:男性の【産休】創設
 …出生後8週までの間に最大4週取得可能になります。

2:産休の申請期日は【2週間前】で可能に
 …これまでは1ヵ月前までに申請が必要でした。

3:企業から対象者に個別に打診することを【義務付け】

4:男女育休も男性産休も2回に分割可能

5:働いて1年未満の非正規雇用の人も取得可能に

6:男性育休取得率の公表を義務付け(2023年春~1000人以上の企業対象)
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詳細は厚生労働省のページをご確認ください↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/topics/bukyoku/soumu/houritu/204.html
https://www.mhlw.go.jp/content/000743975.pdf

★今から準備しておけること

法改正案をご覧になってどんな感想を
持たれましたか?

・まだまだ先のこと
・うちは小さい会社だから関係ない

と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんが

政府の流れとしては、
男性の育児休業の取得を進めるという
大きな波は今後変わらないと思います。

法改正があってから対応するのではなく
今からでも、知っていれば準備を進められることも
あると思い、ご紹介させていただきました。

まだまだ先のことと思わずに、
今から何ができるか?少し考えてみてください。

今からできることで、
ぜひ取り組んでいただきたいこと
それは「誰が休んでも回る職場」づくりです。

これは制度だけでなく風土の改革も必要です。

法改正があってからすぐに改革する!というのは
実際不可能なので
今から取り組んでいただきたいです。

★誰が休んでも回る職場を作るには?

社員が長期の休みに入ることであらわになるのは
「属人化している仕事」です。

属人化している仕事をなるべくなくすことが
今からできる最重要項目だと思います。

「あの人にしかできない仕事」を
評価している会社であれば、
勇気をもってそれをやめてみてください。

そして、「あの人にしかできない仕事」を
持ち続けている人を評価するのではなく

・情報を共有した人や
・後輩を育成した人
・他の人でも対応できるようマニュアルを作った人

このような人を
褒めて、評価することが重要です。

今回ご紹介した「男性産休・育休」に限らず
人は事故や病気のため急に長期休業を
しなくてはならない場合もあります。

男性産休・育休をあまり特別なことと考えずに
社員みんなが安心して働ける職場づくりという観点で
「誰が休んでも回る職場作りができているか?」
考えてみてください。