無意識の偏見もってませんか?

アンコンシャスバイアスって言葉ご存知ですか?

アンコンシャス・バイアスとは、
自分自身は気づいていない「ものの見方やとらえ方の歪みや偏り」をいいます。

なんのことかよく分からないですよね。

突然ですが、簡単なクイズをします。

あなたはバスに乗りました。

次のバス停で、小学生の男女4人組と仕事帰りのサラリーマンが乗ってきました。

その次のバス停で、1歳くらいの女の子を連れた親子が乗ってきました。

小学生の4人は降りて行きました。

さて、あなた以外にバスに乗っているのは、男性・女性それぞれ何人でしょうか。

頭に浮かんだのは

男性1人、女性2人ですか?

男性2人、女性2人ですか?

男性3人、女性1人ですか?

整理すると、

・サラリーマンの男性1人

・1歳くらいの女の子1人

その親は父親を想像しましたか?母親を想像しましたか?

バスの運転手さんを忘れていませんか。その方は男性を想像しましたか?女性を想像しましたか?

人数をお聞きしましたが、このクイズには正解はありません。それが答えです。

アンコンシャスバイアスとは、
このように「小さい子供を連れた親子」はきっとママと子供だろうとか、
バスの運転手さんは男性だろうと思ってしまう無意識の思い込みのことを指します。

アンコンシャスバイアスの実際の研修では
もっと長いクイズを出されることが多いのですが、
今日は簡単バージョンでご紹介しました。

アンコンシャスバイアスに気づくことはとても難しい

アンコンシャスバイアスは誰でも持っているものです。

その人の過去の経験や知識、価値観、信念から
脳みそが自動的に判断し、何気ない発言や行動として現れます。

もちろん私にもあります。

無意識に「母はこうあるべきだ」という考え方をしていることもあります。

自分自身では意識しづらく、
ゆがみや偏りがあるとは認識していないため、
アンコンシャスバイアスは「無意識の偏見」と呼ばれます。

どんなときに現れる?

アンコンシャス・バイアスは些細な言動や何気ない行為あらわれます。

これまでは、「よくあること」「気にするほどの事ではない」
見過ごされてきたかもしれません。

職場でよくある例をお話します。

血液型で相手の性格を想像してしまう

これ、私10年前にカフェのアルバイト面接で
店長から聞かれました。

変わってると言われているような(これもアンコンシャスバイアスです)、
B型やAB型だと答えたら不採用になっていたのかな?
とちょっと不信感を抱いたのを覚えてします。

お茶出しは女性がやるものと決まっている

「女性に出してもらった方が嬉しいだろ」というのは
もはやセクハラですよね。
お茶出しの文化もなくなってきたのかなとは思いますが、
このような性別役割の期待もアンコンシャスバイアスであることが多々あります。

このようにアンコンシャスバイアスを持った社員の発言を
そのまま放置すると、
言われた社員のモチベーション低下やハラスメントの増加の引き金となります。

他にもアンコンシャスバイアスは様々な場面で遭遇します。
もしたらあなたも無意識で偏見を持っているかもしれません。

この記事を読まれたあなたは、
自分の周りにアンコンシャスバイアスがないかアンテナを立ててみてください。

多様な社員をマネジメントするには必須

アンコンシャス・バイアスの知識や対処法を身につけることは、
多様な社員をマネジメントする上での必須要件になってきています。

日本でも多様な価値観を持つ人が増えているからです。
一昔前は、夫が大黒柱で、妻は専業主婦。子供は複数人。
という家庭が多かったのかもしれません。

今はそうではないこと、みなさんも感じでいらっしゃるのでは?

アンコンシャスバイアスの研修をまず取り入れたのは、
Googleやフェイスブック、マイクロソフトなどの大手外資系企業有名です。

日本では今のところ研修を実施しているのは大企業という印象があります。

中小企業だとなかなか手が回らない、研修の必要性に気づいていないということが多そうです。

まとめ

アンコンシャスバイアスは無意識の思い込み

いつでも、どこでも、誰にでも起こりうる

自分自身に「思い込み」や「きめつけ」がないか、気づきのアンテナを立てることが重要