情報のラベリング

理念を核とした組織開発と事業開発で
働く人の幸せと、業績向上体質をつくる

三方未来よし経営®のパートナー
感動経営コンサルタント
佐々木千博です。


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【Contents】情報のラベリング
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情報化時代、AI革命時代、丸暗記力は低価値です。
逆に、情報を活用する力は極めて重要です。
キャリアや事業の生死を分けると言ってもいいです。

今度、新しく情報リテラシー研修をするので、
その中でお伝えしようと思っていることを
これから何度かに分けてお伝えしようと思います。

この連載を一通り押さえれば、
おそらく、情報リテラシーの基本は
ほぼ押さえられると思います。


守りの情報リテラシー編の全体像は、
以下の通りです。

 ・守り1:なぜ守りが重要か?

 ・守り2:自分達の扱っている情報を知る、情報の札付け(本日)

 ・守り3:アクセスコントロール

 ・守り4:IT系の守り

 ・守り5:ちょっとの油断が大問題・ケーススタディ

 ・守り6:何かあった時には?

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<<<守り2:自分達の扱っている情報を知る、情報の札付け>>


自分の仕事で扱っている情報を
全部リストアップできますか?

身の回りにどんな情報があるか?
リストアップしてみましょう。


私の前職の会社には、私の所属では
ないですが、包装をつくる事業部がありました。

仮にお客様がポテトチップスの
メーカーだとすると、
このポテトチップスの袋をつくる
仕事をしている部門です。

ここを例に考えてみたいと思います。


包装をつくる事業部には、
どんな情報があるでしょうか?

例えば、以下のようなものがあるかもしれません。


(1)お客様の名刺情報
   社名、部署、役職、氏名、電話番号、メールアドレス

(2)企画を検討するために、スーパーで買ってきた
  お客様のライバル会社のポテチ。
  (これも情報です)

(3)お客様から聞いた公開前の新商品戦略の情報

(4)近日、発売予定の製造中のポテチ袋(TVCMで近日発売と流れてる)

(5)お客様担当者から聞いた、お客様企業の人事情報

(6)このポテチ袋を自社で作っているという情報

(7)特許出願前の開発中の新しい袋の技術情報

(8)受注情報
  製造数、仕様、納期・ロット数・納入場所

(9)お客様工場の位置情報



他にも色々あると思います。
御社ではどうでしょうか?


何かを管理しようとするときに、
その管理対象が分かっていないとどうにもなりません。
どんな情報があるか、皆で出し合ってみると
よいと思います。


さて、ここで情報セキュリティの詳細を
述べるつもりはないのですが、
情報セキュリティを考える上で重要な
切り口があります。

それは、
・可用性 :その情報の使い勝手
・完全性 :改ざんされないこと
・機密性 :どのレベルで秘密に管理するか?

なのですが、ここでは「機密性」で考えます。


仮に(1)~(9)まで情報を
挙げてみましたが、機密性は同じでしょうか?



当然違うわけです。
この定義は会社によって違いますし、
各社で定義すべきことですが、
仮にざっくり【極秘】【秘密・取扱注意】【公開情報】
に別けてみます。


たとえば、以下のようになるでしょうか?

【極秘】
(3)お客様から聞いた公開前の新商品戦略の情報
(7)特許出願前の開発中の新しい袋の技術情報

【秘密・取扱注意】
(1)お客様の名刺情報
(4)近日、発売予定の製造中のポテチ袋(TVCMで近日発売と流れてる)

(5)お客様担当者から聞いた、お客様企業の人事情報

(6)このポテチ袋を自社で作っているという情報

(8)受注情報

【公開情報】
(2)企画を検討するために、スーパーで買ってきた
  お客様のライバル会社のポテチ。
(9)お客様工場の位置情報


例えば、こんな具合にレベル分けが出来ます。


この認識が人によって、
そもそも違うということがあったりします。

本当は極秘なのに、そういう認識がなく、
「A社の来年でる××ポテトってタバスコ味らしいけど・・・」
などと、ベラベラ電車で話していたら、
もしかしたら週刊誌の記事になってしまうかも
しれませんし、ライバル社が聞いたら対策されますね。

特許出願する予定の情報が漏れて公知になれば、
もう特許は通らなくなりますね。


すでに発売されているポテチ袋の製造元
の情報くらいいいではないか?という意見もある
かもしれません。たしかにOKかもしれませんが、
お客様(ポテチメーカー)が秘密にしたいと
思っていればNGかもしれません。


情報のレベルが正しく共有されていないと、
悪気なく、こういったことが起きてしまいます。

そして、後の祭りになります。
洩らした社員は処分せざる得ない
ことになるかもしれません。


どんな情報があるのか?
守るべき情報が何なのか?が分からないと、
守りようがないわけです。


明日は、アクセスコントロールの話をします。



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