人財育成に迷ったら「桃栗三年柿八年」

先日、ある企業様の人事部の方と打ち合わせを
していました。

その担当者の方は非常に熱心な方で、
自組織を変えていきたいと強く願い、奮闘されて
いるのですが、なかなか人事部内で足並みが揃わない
のと、会社内で変革の萌芽が見えてきたけれど、
まだまだ反対勢力もあることに悩んで居られました。


そこで、こんな投げかけをしてみました。



~~~ 投げかけた話の概要 ~~~

桃栗三年柿八年という言葉があります。

桃は、桃の木にしかならない。
栗も、栗の木にしかならない。
柿は、柿の木にしかならない。

どんな果実を組織に実らせたいですか?


研修の中身は、枝葉の葉に過ぎず、
葉を一つ一つ見て、いい悪いと議論しても、
各論が紛糾するばかり。

美味しい果実をならせるには、
それに相応しい土壌があって、
そこにしっかりと根を張り、幹を伸ばし,
その先に枝葉があって、果実がなる。

欲しい果実は何ですか?

その果実を実らせる根幹となる人財と組織は
どんなものでしょうか?


個人成果主義ですか?

助け合い集団ですか?

相談しあえる組織ですか?


例えば、「相談しあえる組織」なら、
「相談」できる上司や風土を育てる必要があります。
きちっと相談できる部下を育てる必要があります。

そのために、どんな研修体系(枝)を用意して
今年、どんなプログラム(葉)をやるか?

そうやって、見るべき根幹を人事部内で
揃えてから勝ち負け議論でなく、
「三人寄れば文殊の知恵」で、様々な知恵を
集めるようにすれば、どうですか?


尚、桃栗三年柿八年の後に色々な話があるのですが、
組織風土でいえば、10年が目安。

人事は、組織10年の計。
その視座からまず足並み揃えませんか?


~~~ ここまで ~~~


正確には、この通りではないですが、
ほぼ、こんな話をしました。


「ハッとさせられた!」


と言われていたので、熱心なあまり、
少し目線が下がってしまっておられたのかも
しれません。


大きなことばかり言っていてもダメですが、
長根多(ちょうこんた:長期的、根本的、多面的)
に見てみることも大切ですね。


迷った時こそ、
紛糾した時こそ、
根本・根幹に立ち戻ってみましょう。