人が辞めない会社を作るには -離職のトリガーは働きがいではなく働きやすさだった!-

離職の理由は様々ありますが、

離職のきっかけって何だと思いますか?

私の周りでは、タイミングに関しては

「ボーナスもらったら辞めようかなぁ」

という声をよく聞きます。

離職の本当のきっかけは何なのか

他の仕事にチャレンジしてみたい

大学に通ってもう1度学び直したい、など

と言って会社を辞めていく人を

私は、何人も見てきました。

公にされる理由はそんなものですよね。

離職のきっかけについて

厚生労働省の調査をご紹介します。

離職のきっかけは大きく2つに分類されるそうです。

1つめは

理念への共感や

仕事内容へのやりがいなど、

満足度をさらに向上させるために必要とされる要素。

2つめは

健康・家庭との両立など

生活基盤の安全性や

同僚との関係性など、

不満足を取り除くための要素

こちらは、なくなった際のインパクトが大きいものです。

どちらがきっかけで会社を辞めようと思うのか

厚生労働省の調査では、

1つめのやりがい起因が約2割

2つめの生活基盤の安全性起因が約8割

という結果が出たそうです。

健康・家庭との両立ができなくなったりして

生活基盤が揺らいだり

上司や同僚との人間関係に悩んで

辞める決断をする社員が

8割なんですね。

仕事の「やりがい」はもちろん重要です。

しかし、それだけに偏らず

健康・家庭との両立など

生活基盤の安全性、

同僚との関係性などにも

配慮が必要であることがわかります。

参考:厚生労働省「平成28年雇用動向調査結果の概況 転職入植者が前職を辞めた理由別割合」

この離職トリガーに対して策を打つ企業が増えている

仕事や社会

家庭・個人の価値観は多岐に渡ります。

昔ながらの「これを達成すれば幸せ!」というモデルが崩れ、

働き方、生き方が多様化してきているという実感があります。

人によって大切にしたいことや、

どのくらいの配分で時間をかけたいか

という価値観は異なりますよね。

また、1人の人の人生の中でも、

仕事にパワーを注ぎたい時期、

子育て・介護に注力したい時期など

フェーズによって価値観は変わっていきます。

これからの会社は

個人の様々な価値観を尊重する制度や

環境を作り出し、

いかに社員がやめない会社を作るかが

大きな課題となりそうです。



この記事を書いた人 雪山 早耶

株式会社ワーク・ライフバランス認定コンサルタント
弊社 株式会社 佐々木感動マーケティングにて「在宅秘書」として就業中
二児の母として子育て奮闘中