ある運送会社でのいい話
先日、中期経営計画の策定を支援して
いる運送会社さん(仮にA社とします)
から、ちょっといい
話を聞きましたので、共有します。
コンビニなどの配送では、帳合という
卸と小売業の契約関係が変わること
があり、それに伴い、卸と契約して
いる運送会社も変わってしまうという
ことがあります。
運送会社からすると、自社と直接関係
ないところで、仕事が増えたり減ったり
するということになります。
または、配送車を効率的に走らせる
ために卸が契約している複数の配送
事業者の担当エリアを
組み替えることもあります。
小売事業者からすると、知らない間に
運送業者が変わってしまうことがある
ということになります。
今回のA社は後者のケースで、
あるコンビニの配送から外れました。
すると、小売から卸にクレームが
入ったというのです。
なぜ、あの配送会社から変えたのか?
あの会社のドライバーは、店の前を
ホウキでさっと綺麗にして帰っていく
気持ちよい会社だったのに・・・と。
このホウキでちょっと店の前を綺麗
にすることは、コストがかかることでも、
時間がかかることでもありません。
ただ、運転手さんの主体性だけで
勝手にやっている。
それが、この仕事の配送を続けられる
ことにつながった。
この会社では、他にも、
小売店の棚が変わった場合に、
ドライバーと倉庫で作業する人が連携
して、パレットの積む順番を変えて、
棚に並べやすくしたりもしている。
勝手に、便利だろうという善意で。
経営陣に聞くと、特に指示をしている
わけではないようですが、
こういった一工夫で仕事が奪われず
にすんだりしているそうです。
共通点は、自分たちの一工夫で
お客様に喜んでもらえるならやろう!
と主体性をもって働いていること
こんな現場がある会社は、
多少の向かい風でも、
お客様に愛されるから大丈夫です。
あなたの会社は、
マニュアルを超えた現場判断・一工夫
できる社風は育っていますか?