半期・年次評価が当たり前?
私が2000年に社会人になった時、
所属した会社では、半期(6ヶ月)毎に、
目標設定して、評価面談をうけて
評価されて、等級があがる。
これが当たり前でした。
経営戦略目標があり、それがブレイクダウンされて
組織目標になり、個人目標になっていく。
これも、当たり前でした。
勿論、そんな仕組みがない会社もありますが、
一定以上の規模感で成熟した組織では、
大なり小なり、同じような運用が多かった
のではないかな?と思います。
アメリカでは、目標管理・評価のことを
パフォーマンス・マネジメントというそうですが、
10年ほど前から、年次評価の廃止が進んでいる
というのです。
2012年頃からギャップ、マイクロソフト、
GE(ゼネラル・エレクトリック)など、
名だたる企業が年次評価を廃止しており、
2015年現在、フォーチュン500の約10%が
年次評価をすでに廃止したといわれているそうです。
では、どうしているのか?というと、
・年度(半期)単位の目標設定の廃止
全員が一斉に目標設定しない。
代わりに、期中にタイムリーに目標を設定、
変更を繰り返す。
・年次(半期)評価の廃止
年次評価もなし。目標と実績の振り返りは
リアルタイムフィードバックで日常的に実施。
ということのようです。
期間を固定的に区切って、一斉に評価する
のでなく、リアルタイム多頻度で行うというのです。
イメージとしては、PDCAサイクルでなく、
OODAループを回すイメージでしょうか?
時代の変化が早くなっている。
過去の記録と評価に工数を掛けるのでなく、
未来志向で、メンバーの成長のために
行うという要素が強くなっているようです。
勿論、これは人事制度、キャリアパス、
期待役割の設定や、育成体系が不要という
意味では全くありません。
評価・フィードバックを半期や年間で
固定するという発想は、思考の硬直化を
生みますし、働くメンバーの幸せと成長が
組織業績に結びつくので、その観点で、
期間固定の考え方に囚われる必要はないと
いうことだと思っています。
次回は、従来と異なる場合、
どのような原則で
パフォーマンスマネジメントが
考えられているのか?
に触れていきたいと思います。