ホンダ・日産の事業統合ニュース、アナタは何を想う?
ホンダ・日産の事業統合検討のニュースが
メディアを騒がせていますね。
私も最初みたときはビックリしました。
勿論、ホンダや日産や、直接的に関連する仕事を
している方はビックリしたことと思います。
(こういうビッグニュースは、社員もメディアから
知ることも多いと思います。)
さて、ホンダや日産でない私達はどうでしょうか?
対岸の面白いニュースで済まされるでしょうか?
具体的にどのような経緯と検討があって、
このような話になったのか?は、私もニュース
の情報しか知りませんし、ニュースや識者の投稿など
を見てもらえればと思いますが、
大切なのは、自分の頭で考えてみることですね。
私は以下のようなことを想像しました。
1.世界販売3位になる「規模の経済」の追求とその影響
大量生産で資材費や固定費を効率化、
従業員や設備の稼働率向上などで、車一台あたり
のコストが安くなる。結果、収益性が高まること
が期待できますね。
ただし、これは工場の統廃合や人員削減が伴う
かもしれません。すると、部品製造会社だけでなく
工場がなくなった近くの飲食店も影響が出るかもしれません。
TSMCが熊本に来て、熊本の人件費が劇的に向上
して、地域の中小企業が対応できないといった
話もありますが、大きな企業の新設や撤退は、
チャンスにもピンチにもなりえます。
工場集約などがどうなるか分かりませんが、
工場撤退で撤退業者の特需があったり、
工場撤退で町の税収や働く場が減ったり、
人の採用するチャンスが増えたり、
ピンチもチャンスも考えられます。
大企業のこのような動きは、
中小企業の立場で見れば、外部環境の変化
として自社にどう影響するか想定する必要が
あるかもしれません。
2.技術力の向上
日産はリーフの経験があります。自動車が機械から
電気や情報工学の領域にシフトする中で
多大な投資も必要ですが、2社の力を合わせることで、
世界の戦いに勝ち残っていこうとするでしょう。
そこから、新しい技術やニーズが出てくる
かもしれませんね。
3.同質化競争が起きる?
トヨタと二大勢力になることで、
トヨタと同質化競争が激しくなるかもしれません。
トヨタと関係が深い企業も影響出てくるかもしれません。
4.人材流出?
企業文化が全く違う両者が経営統合すると、
絶対にでてくる企業文化統合問題。
その中で、人員削減とは別の意味で、ここでは
やっていけないとなって会社を去るリーダークラスも
出てくるのでは?と想像します。
これは他社にとっては、幹部人材獲得のチャンス!
になるかもしれませんね。
私の主戦場は組織開発や人材育成なので、
企業文化の統合がどのようになるのか?は
非常に興味がありますが、ホンダらしさがなくなったら
嫌だなぁ~と個人的には思っています。
また、中小企業の経営コンサルタントという
観点でいえば、この大きな動きを
外部環境としてしっかり捉えて、
先手を打って対応していけるように
しないといけないなと思っています。
さて、あなたの立場ではどうでしょうか?
ニュースとして、へぇ~で終わらせず、
経営者やリーダーは自社にどんな影響が
ありえるのか?という観点を、
「風吹けば桶屋が儲かる」
くらい、関係性をたどって色々想定
してみるのも大切なのではないか?と思います。
また、時折、本件は
取り上げられればと思います。