何事も順序が大切
先日、財務の勉強の場で、ものごとを見る順序
について少し議論がでました。
財務数字からだけでも、かなりのことが分かる。
でも、仕事の現場を押さえることも大事だよね。
(1)PL/BS/CF などでアタリ(仮説)をもつ
(2)仕事の現場・現実をチェックする
不足(例えば、財務諸表に出ないもの)も押さえる
この順番だと、比較的モレが少ない。
逆の順番
(1)仕事の現場・現実をチェックする
(2)数字で裏付けを取る
これも悪くない。ただ、現場で経営全体を網羅的に
見ることは現実的に難しいので、
前者の方が全体を見る上ではいいのでは?
そんな話でした。
財務諸表が見れる & 全体を押さえたい
時は、私もその通りだなと思いました。
かように、同じことをするのでも、
何を先にやるのか?で、成果が変わることが
よくあると思います。
これも最近、仕事で関わっていることですが、
リサーチであれば、
(1)目的と範囲を決める
(2)リサーチ対象者と内容と方法を決める
とするのが普通と思いますが、
(1)目的と範囲はざっくりとにしておいて、
とりあえずリサーチする
(2)出てきたデータから何かを見つけようとする
こういうアプローチも、
アタリを付けたい&時間的・労力的に余裕ある時
はありえるとは思います。
が、一般的には遠回りですよね。
私の専門領域、企業での人財育成でいえば、
修得してもらうために、
(1)学んでもらう
(2)次に、実施してもらう
というのが、一般にイメージされることと
思われがちです。しかし新卒で真っ白な人や、
まったく新しい領域ならともかく、
既に一定のビジネス経験ある人であれば、
(1)ケースなどで体験する(または実務を持ち寄る)
(2)不足を実感して、学ぶ
この方が、学習意義も明確で学習効果が
高くなることが多いです。
同じようなことでも、
順番によって得られるものや効率が変わります。
順番に意図を持って、
日々の仕事を設計しましょう。