生産性向上5大施策(1)

生産性の向上は、現代のビジネスにおいて
避けて通れない課題です。

特にリーダーの皆さまは、
日々多岐にわたるタスクと向き合いながら、
チームの生産性を高めるためのリーダーシップ
を発揮することが求められるので、やりがいありますね。

本日は、生産性向上のための5大施策について
触れたいと思います。

1.すぐ着手し作業興奮活用

まずは「やらなければならないこと」を
先延ばしにせず、すぐに取り掛かることです。

心理学的には、作業を始めることで脳が活性化し、
作業興奮という状態が生じることが分かっています。

この状態になると、集中力やモチベーションが高まり、
結果として生産性が向上します。

「四の五の言わずにやろう!」というのは、
単なる根性論ではないということですね。

例えば、メールの返信や報告書の作成といった
小さなタスクでも、すぐに着手することで
「完了した!」という達成感も得られます。
この積み重ねが、より大きなタスクに取り組む
背中を教えてくれますね。



2.そもそもタスクを作らない

本当はこれが一番重要です。
が、話の流れから2番目に書きました。

いくら「すぐ着手」を旨としていても、
人がこなせる業務量には限界があります。
多すぎると、結果としてどれも手つかず
のまま時間が過ぎて、記憶も減衰、熱量も下がり、
ますます生産性悪化となります。

最も大切なことは、タスクを無闇に
増やさないことです。

工場の生産性改善などでよく言われる
基本「ECRS」の初手は
「Eliminate:なくす」ですが、それと同じです。

「すぐ着手」を実践するためには、
まずタスクの量を適切に管理することが重要です。

※補足
時々、気合いや根性を持ち出す人や、大量行動
を訴える人がいます。それはそれで大切では
ありますが、ケースバイケースです。
その人にとって重要だが、自社と自分には重要
でないこともありますし、その人のキャパや状況も
あります。注意しましょう。


3.優先順位を立てる

いきなり来た順番にやらないことです。
よくタイムマネジメントの本などには、
大きいタスクから入れようとか、
先の予定を先に抑えすぎないように・・・とか、
ありますが、ケースバイケースですね。

生産性=アウトプット/インプット

ですから、自分の仕事における
・アウトプットは何か?(業績?、成果物?、役務?・・・)
・インプットは何か?(時間?、金?・・・)

を定義することがまず大切ですね。

言われたことを、ただやるのは「作業」に過ぎない
ので、AIに置き換わってしまいます。

優先順位を付ける、判断軸を自分なりに
もっておくといいと思います。

私個人の場合、時と場合によって、

・小タスクからやり、数を減らすこと優先
・大きいタスクから優先
・その時、のっていること優先
・5分10分で完結するなら、
 優先的にその場即決・即処理

などあります。


チームでやる場合は、重要度の高いものをやるのが
基本で、重要度の低いものは、

・やめる
・減らす
・外部化する

のいずれかが基本になると思います。

ちなみに重要度が高いものは、
「緊急かつ重要」と「非緊急だが重要」
というのがあります。

これは7つの習慣でも紹介されていますし、
アイゼンハワー・マトリクスとも言われたりする
重要なタスクの分類法です。


「緊急かつ重要」なことの例として、
お客様に関わること、クレーム対応などがあります。

「緊急だが重要でない」ことの例として、
理念浸透活動や、新事業・商品開発、仕組み化
などがあります。

「緊急だが重要でない」ことに
ずるずる引っ張られずに、「非緊急だが重要」
なことをしっかりやれる会社が伸びていく会社ですね。


長くなったので、続きは次号で。