ほめ達導入企業の紹介(2)

チームSKM 水村です。

今回もほめ達のスキルを導入して業績を改善した
企業の事例をご紹介します。

今回ご紹介する企業も、ほめ達を語る上では
切っても切れない関係の企業です。

それは、ほめちぎって生徒が三倍、
事故率は減少した企業です。

「ほめちぎる教習所」をキャッチフレーズに
人気を集め、生徒が三倍に増えた自動車教習所があります。

三重県伊勢市にある南部自動車学校で、

「一般社団法人日本ほめる達人協会(ほめ達)」の
支部の一つでもあります。

全国で増え続けている「ほめ達」支部のうち、
最もメディアに出る機会の多い支部です。

著書も出版しており、「ほめちぎる教習所」を有名にした
自動車教習所であります。

ちなみに、私は「ほめちぎる診断士」を商標登録しています。
これはこの「ほめちぎる教習所」を意識したものですが、
類似の範囲には引っかかっておりません。

自動車教習所というと、
「安全のために」と厳しく指導するのが一般的です。

昭和の頑固親父のような強面の教官が、ミスがあるたびに
叱ってばかりいるシーンを想像する方もいらっしゃると思います。

ところが、現代は親にも怒られたことのない若者が増えています。
学校でも教師が何か言えば問題になってしまう、
就職して上司がちょっと指摘したらパワハラと言ってくる。

このような若者が増えています。

そういう状況では、昭和の頑固親父のような教官が
ミスをするたびに叱っているやり方では、
生徒が萎縮して技能がなかなか上達しません。

途中で辞めてしまう生徒も続出します。

また、校内で教官を見ると「怒られる」
と生徒が逃げていくので、
教官のメンタルにもよくありません。
教官の離職にもつながってしまいます。


そこで、三重県の南部自動車学校では、
とにかくまず生徒のいいところをほめるようにしました。

ほめられれば生徒もうれしくなり、
教官を見かけると近寄ってきます。

生徒と教官の仲がよく、
おかげで教官の心も健全で、
長続きする人が多いのです。


この話をすると、こんな心配をする人がいます。

「でもほめて甘やかして、適当なドライバー、
未熟なドライバーが増えたらどうするのですか」

ところが、現実には
南部自動車学校の卒業生の事故率は下がっています。

三重県響の発表によると、
南部自動車学校が「ほめちぎる教習所」に転換してから、
生徒数がどんどん増える中、
卒業検定合格率は上がり、
事故率も下がり続けているのです。


もちろん、この教習所は叱らないわけではないのです。
8割ほめて、2割は叱ります。


運転技術が向上したら、とにかくほめます。
たとえばS字クランクでは、
ほめるポイントが11個あるそうです。

ある点を通過したら、
「スピードのコントロールができるようになってきたね」
「左前の前輪の感覚がわかってきたね」
などとほめます。

教官の人たちがほめる点をみんなで研究して、
ほめる11のポイントを決めたのです。

ただし安全に関するミスは、しっかりと注意します。
「それは、ちょっと危ない」
「一度車から降りて、確認しようか」
などと、心に残るように指導します。

まずは、「ほめる」ところからスタート、
これが一番重要です。


どれだけ正しいことでも、
いきなり頭ごなしに厳しく怒られると、
知覚的防御というものが働き、
相手に伝えたいことが届かなくなってしまいます。

伝えたいことがあるならば、
まずは相手の心のコップを上に向けてあげること、
すなわち「ほめる」ことが大切です。


この教習所のユニークなところは、
「ちゃんと止まれてすごいやん」と言うことです。


これは脱輪したときに使われた言葉で、
「パニックにならずに、ちゃんと止まれたね」という意味です。


脱輪すると生徒は「失敗した!」と
軽いパニック状態に陥ります。
パニックになっているところに、
「ちゃんと止まれたね」とほめる。
ここがポイントです。

うまくいっているときにほめても、
なかなか心に響きません。

また、「うわっ、失敗した!」と
焦っているときに叱っても、さらに萎縮するだけです。


まずは
「いい経験したね。教習所の構内でよかったよ」
と生徒が安心する言葉をかける。

その上で、「次、どうするんだっけ?」と尋ねれば、
「えーと、コースに戻ります」と習ったことを思い出します。

「そうだね、そのためには、どうする?」
「えーと、ルームミラーで後方確認します」
「ちゃんと、わかってるじゃない」
と進めていくのです。

まず安心させる。
その上で指導することで、
生徒は指導を受け入れることができます。

そして、満足して教習所を卒業していくことができるのです。


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