「ほめる」は“称賛”だけじゃない
チームSKM 水村です。
今回はほめ達が大切にしている、
もっと広い「ほめる」の世界をご紹介します。
「ほめる」と聞くと、
「すごいですね!」
「さすが!」
「優秀ですね!」
そんな“称賛”の言葉をイメージする方が多いかもしれません。
もちろん、それも素敵な「ほめる」です。
しかし、ほめ達(一般社団法人 日本ほめる達人協会)が
大切にしている「ほめる」は、もっと広く、
ほめ達でいう「ほめる」とは、
単に相手を持ち上げることではありません。
相手の存在や行動、思いに価値を見つけて伝えること。
そして、その表現方法は「称賛」だけではないのです。
例えば――
「ありがとうございます」という感謝。
「お疲れさまです」というねぎらい。
「それは大変でしたね」という共感。
「応援しています」という励まし。
「その姿勢、尊敬します」という敬意。
これらも、すべて“ほめる”なのです。
実際、私たちの日常を振り返ると、
「すごい!」と称賛する場面よりも、
感謝や共感のほうが使う機会は多いのではないでしょうか。
仕事で資料を作ってくれた同僚に、
「助かりました、ありがとうございます」
と言う。
忙しい中で頑張っている人に、
「最近かなり大変そうですね。本当にお疲れさまです」
と声をかける。
失敗して落ち込んでいる人に、
「それはつらかったですよね」
と寄り添う。
これらは派手ではありません。
しかし、人の心を温かくする力があります。
むしろ、人は「能力を認められること」以上に、
「存在を理解してもらえること」
特に現代は、ダメ出しや比較が多い時代です。
SNSを開けば、誰かの成功が流れてくる。
職場ではミスを指摘される。
学校でも家庭でも、「できていない部分」に目が向きやすい。
そんな環境の中で、
「ありがとう」
「助かったよ」
「頑張ってるね」
「わかるよ」
という言葉は、想像以上に人の支えになります。
私は以前、「ほめる」というと、
相手を持ち上げる技術のようなものだと思っていました。
しかし、ほめ達を学ぶ中で、そのイメージは大きく変わりました。
本当の「ほめる」は、評価ではなく“発見”なのだと思います。
相手の良いところを無理やり探すのではなく、
相手の背景や努力、存在そのものに目を向ける。
すると、自然と感謝や共感の言葉が出てきます。
例えば、接客がぎこちない新人スタッフがいたとします。
以前の私は、「まだ慣れていないな」
しかし、見方を変えると、
「緊張しながらも、一生懸命やっている」
「失敗しないよう真剣に取り組んでいる」
という姿が見えてきます。
そうすると、
「丁寧に対応しようとしているのが伝わってきました。
という言葉が自然に出てくるようになります。
これは、単なる“甘やかし”ではありません。
相手の可能性や努力を見つける視点です。
そして、この視点は相手だけでなく、
自分自身もラクにしてくれます。
人は、欠点ばかり探していると疲れます。
イライラも増えます。
しかし、「何か一つでも価値を見つけよう」
という視点を持つと、世界の見え方が少し変わります。
もちろん、いつも完璧にできるわけではありません。
私自身、忙しい時や余裕がない時には、
ついネガティブに見てしまうこともあります。
それでも、
「この人のどこに価値があるだろう?」
「この出来事から何を学べるだろう?」
と考えるだけで、心の向きが少し変わります。
ほめ達の「ほめる」は、
単なるコミュニケーション技術ではなく、
“物事の価値を発見する習慣”なのかもしれません。
もし、「ほめるのが苦手だな」と感じる方がいたら、
無理に大げさな称賛をしなくても大丈夫です。
まずは、
「ありがとう」
「お疲れさま」
「わかります」
「助かりました」
そんな一言から始めてみる。
それだけでも、立派な「ほめる」です。
そして、その言葉はきっと、相手だけでなく、
自分自身の心も少し温かくしてくれるはずです。
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