朝礼時のスピーチは必要?
企業文化に対する価値観が変化する中で、
新入社員が「毎日朝礼で社訓を唱和することに
違和感を覚え、退職した」というニュースを
目にしました。
社訓や経営理念の唱和は、昭和の企業文化を感じ
させるものですが、それが退職理由になるとは驚きです。
朝礼時のスピーチについても苦手、廃止を望む声も多いようです。
さて、皆さまの会社では朝礼を実施されていますか?
私は、朝礼は非常にアナログな手法ですが、
人事的なコミュニケーションツールとして重要だと考えています。
また、朝礼は朝のスタートのけじめとして
メリハリがつきますよね
企業によって規模や頻度は様々ですが、
一般的な朝礼の内容として以下のようなものが
挙げられます。(順不同)
・連絡事項の共有
・業務予定の確認
・社員のスピーチ(1~3分程度の朝礼所感)
・社訓の唱和
・社歌斉唱
・ラジオ体操 等々
朝礼は一日のはじめとしてすごく大切ですが、
毎日となるとマンネリ化したり、生産性を阻害する
可能性があります。
朝礼の目的もそうですが、その内容一つ一つの意義・重要性を
認識するのが大切と思います。
今回は、この中でも「朝礼時の社員のスピーチ(所感)」に
ついて深掘りしたいと思います。
私が新入社員だった頃、
私の会社では 朝礼は職場単位で行われ、
私の部署では約20名の社員が参加していました。
朝礼当番が司会と朝礼スピーチ(所感)を担当し、
月に1回程度順番が回ってきました。
しかし、管理職の前で何を話せばよいのか悩み、
毎回苦戦した記憶があります。
朝礼スピーチ(所感)の目的(効果):3つの視点
朝礼スピーチは、朝礼の中で 社員が順番に発表する
コンテンツの一つです。
時間は1~3分が目安で、長すぎても短すぎても
適切でありません。
このスピーチには、以下のような目的があります。
発表力の向上
社員が自分の考えを効果的に伝える力を養うことが
できます。要するに「プレゼン力」の向上です。
人前で話す訓練としても有効です。
職場内の活性化(明るい職場づくり)
社員が何に関心を持ち、どのように考えているのかを
共有することで、職場内のコミュニケーションが活発に
なります。プライベートな話も歓迎です。
情報交換の場
最近の社会事情や個人的なエピソードを共有する
ことで、さまざまな視点から情報を得ることが
できます。趣味、旅行、映画、感動した本、
話題のニュースなど、幅広いテーマが取り上げられます。
このように、朝礼時のスピーチは多様な意見や考え方を
分かち合う貴重な機会となります。
朝礼の目的はもちろん、そのコンテンツの見直しも
重要です。社員にその意義を説明し、理解を深める
ことで、より効果的な朝礼の運用につながるのでは
ないでしょうか。
またの機会があれば、
「朝礼スピーチの適切な運用方法」についても
お話ししたいと思います。