社会的役割という名の呪縛
チームSKM 土屋です。
経営の話、のはずですが、
今日もまた日常のどうでもよさそうなところから始めます。
母になり7年半がたちました。
妊娠期も入れると約8年でしょうか。
気づけば、
汚れてもよい服。
公園に行きやすい靴。
子どもがよく食べる料理。
子どもが楽しめる場所。
子どもの生活に合わせた予定。
当然のように、決断の芯はいつも私の役割にありました。
母として。
母として。
母として。
いつからそうなってしまったのか、正直よく覚えていません。
意気揚々と、子育てと仕事は両立していける
と信じていた頃もありました。
もちろん不幸ではないです。
幸せも多い毎日だと思います。
ただ、いつの間にか子育ての比重が夫婦間で偏っていて、
それが当然のような毎日になっている。
なぜそうなってしまったのか、自分でもうまく説明できません。
「わたしが、わたしのために選ぶものは、
日々の中でどれぐらいあるのだろう。」
もはや、自分が何を食べたくて、
どこに行きたくて、何がしたいのかさえ、
わからなくなることがあります。
なにこの呪縛!?
そんな呪縛から少し逃れてみようと、
日曜の夜、突然に。
「ちょっと出かけてくる」と自転車で駆け出して、
いつもと違う時間を過ごしてみました。
たどり着いた3rd placeなカフェで、辺りを見渡すと、
コーヒーを淹れている店員さん。
勉強している学生。
厚い手帳を片手に難しそうな顔で本を読んでいる男性。
子連れで夜カフェを楽しむファミリー。
あれ?これ、なんか呪縛オーラを感じる。
こういうときは、つい妄想を働かせてみます。
自分の過去に立ち戻ってみたり、
パラレルワールドのように、
すると、
みんな何かしら「相応しいもの」
学生として。
会社の組織の一員として。
先輩として。
リーダーとして。
経営者として。
みんな、何者かになろうとして生きている感じがする。
もちろん、社会の中で生きていく以上、
ただ、役割に相応しい自分であろうとするうちに、
いつの間にか、その役割に求められるものを
自分自身の意思だと思い込んでしまうこともあるのではないでしょ
会社も、人と同じように「何者かになろう」としています。
業界の中で、顧客から見て、取引先から見て、
それ自体は、悪いことではありません。
むしろ、そうやって環境に合わせてきたからこそ、
生き延びてきた会社がほとんどです。
最近、会社のホームページを見ていると、
DX、SDGs、生成AI活用……
時代を追いかけるように、キーワードが少しずつ増えていく。
どれも、その時々では間違っていません。
ただ、キーワードが増えるほど、
「結局、何をしてくれる会社なんだろう」という、
一番シンプルな問いに答えにくくなっていくことがあります。
できることは増えているはずなのに、
何を大切にしている会社なのかは、
輪郭が少しずつぼやけ、かえって見えにくくなる。
母としてのわたしと、そういう会社は、
「相応しいもの」を選ぶこと自体は間違っていません。
公園に行きやすい靴を選ぶのも、
時代に合わせて新しいキーワードを足すのも、
その場その場では正しい判断です。
でも、それだけを積み重ねていくと、
いつの間にか「これだけは変えたくない」というものまで、
一緒に流れて行ってしまう。
役割に合わせて、やり方も考え方も、
必要に応じて組み替えていくこと自体は、
悪いことではないと思っています。
ただ、組み替えてもなお残っているはずの
「これだけは譲らない」という核のようなものは、
放っておくと、周りの期待や役割に合わせ続けるうちに、
いつの間にか溶けていくような気がします。
親としての社会的役割も、
会社としての社会的役割も、
その役割を果たそうとするほど、
周りからの期待や評価が、
自分の判断基準に入り込んでくることがあります。
気づけば、自分が、そして会社が、
何をしたいのかより、
会社の理念が、
「変わるときに何を残して何を変えるかを決める判断の軸」
個人にも同じような軸が必要なんだろうと思います。
相応しさより優先するもの、と言い換えてもいいかもしれません。
呪縛から完全に逃れる必要はないと思います。
背負った役割、それ自体を否定するものではありません。
ただ、「相応しいから選んでいるのか」
「自分がそうしたいから選んでいるのか」を、
時々自分に問い直すことが、
自分たちの輪郭を保つための、
さあ、まもなく閉店。
わたしは、3rd placeなカフェを出ます。
力強くペダルを踏んで、帰ります。
チャイルドシート付きの電動自転車で。
さて、
周りから期待を受ける、いい会社
あなたが思う、いい会社
そのふたつは、いつも同じなのでしょうか。
あなたにとって、いい会社とはどんな会社ですか?
自分たちの輪郭を、もっとはっきりさせるために。
次回、さんよし会で一緒に考えてみませんか?
常連の方も、はじめましての方も、
あなたにとっての来週の3rd placeとして、
お気軽にご参加ください!
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