三羽のカラスと、調べてもわからない世界
チームSKM 土屋です。
早朝、家の前で三羽のカラスが戦っていたそうです。
第一発見者である夫の証言によると、
争いは一羽が絶命寸前、完全に敗北するまで続いたとか。
40代男性もトラウマ級の激闘。
私が見たのは闘いの痕跡だけ。
それでも震え上がるほどでした。
昨年引っ越してきたこの家。
引っ越す前には、周辺環境も、ご近所のことも、
ゴミ出しのルールも、わかることは一通り調べました。
それでも、実際に住んでみないとわからないことがあります。
「年に一度でも家の前がカラスのコロシアムと化すか」
なんて、引っ越し前の調査項目には入っていません。
さて、この戦いで負けた一羽がいなくなったとして。
手放しで喜んでいいのでしょうか?
こういうときは、つい悪い想像をしてしまうもので……。
もし、そこに新たなカラスがやってきたら?
(…いや、来るな。絶対来るな。)
いや、うちの前で、もうあんな激闘は見たくありません。
住宅地での乱闘のお片付けは、人間の役目なのです。
ふと思いました。三羽は一体、何のために戦っていたのでしょう。
縄張りか、エサか、繁殖期か、頂上決戦か。
それとも、二羽が共闘して、
……まるで市場競争みたいです。
ある市場で、
価格で勝負する企業もあれば、商品力で勝負する企業もある。
資金力を背景に、
競合が何社いるかは、市場調査をすれば大体はわかります。
カラスの数を数えるのと、さほど変わりません。
でも、それだけでは、何をめぐって争っているのか、
外側からはわかりません。
なぜ一社が勝ち、別の一社が敗れるのかも。
価格なのか、顧客なのか、販売チャネルなのか。
数字には表れにくい関係性や、競争相手にはない強みがあるのか。
ポジショニングマップで競合の位置は整理できます。
でも、なぜそのポジションを築けたのか、
なぜ選ばれているのかまでは、簡単にはわかりません。
そして、ある日、一社が市場から撤退する。
三羽のカラスのうち、一羽が敗北したように。
レッドオーシャンに訪れた、住宅地の一瞬の静けさ。
この隙を狙って、新規参入者が現れるかも!?
新規参入……ハトとか?
ハトは、カラスとはコロシアムで闘わないでしょう。
平和の象徴というブランドと、
持ち前の愛嬌でエサを獲得するかもしれません。
カラスとは違う強みで、別のポジションを築くわけです。
……ただ、愛嬌でエサをもらうハトを、
残った二羽のカラスは黙って見ているのでしょうか。
ハトの参入によって、エサをめぐる構図は変わります。
カラスたちも、戦い方を変えるかもしれません。
では、ハトはこの市場で勝ち残れるのでしょうか。
ハトには、平和の象徴という強みがあります。
でも、カラスが平和の象徴を掲げたところで、
(あぁ……頭の中が鳥だらけ。早く出ていって!)
それにしても、あの三羽のカラス。
なぜ戦っていたのか。
負けた一羽は、なぜ負けたのか。
残った二羽は、その後どうなったのか。
次に来るのは、カラスか、それともハトか。
外から見ているだけの私には、知る由もありません。
ー鳥さんたちへー
うちの前で市場競争を繰り広げるのは勘弁してください。
どうかお願いします。
ーこのメルマガをここまで読んでくださった皆様へー
是非、さんよし会にもご参加くださいませ。
なお、
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