ゲームだからこそ、自分の「いつもの姿」が見えてくる
チームSKM 佐々木千博です。
先週のメルマガでは、
「交渉のロールプレイ」について書きました。
知識として「知っている」ことと、実際に「できる」ことは違う。
だからこそ、「知る → 試す → 実践する」
という学びの循環が大切なのではないか。
そんなお話でした。
今回は、その「試す」という学びについて、
先日、仲間と二つのビジネスゲームを体験しました。
一つは、
「7つの習慣ボードゲーム ~成功の鍵~」
もう一つが、
「アチーバス」
どちらも、とても楽しかった。
そして、面白いことに、
■ 「7つの習慣」を知っていることと、使えることは違う
『7つの習慣』は、世界的に有名な本です。
「Win-Winを考える」
「まず理解に徹し、そして理解される」
「シナジーを創り出す」
など、聞いたことのある方も多いでしょう。
私も、当然知っています。
ところが、ゲームになると面白い。
7つの習慣ボードゲームでは、それぞれが自分の目標達成を
目指しながら、他の参加者ともさまざまなやり取りをします。
自分だけがうまくいけばいいわけではありません。
というか、自分だけと思うと、たぶん上手くできません。
「この人には何が必要なんだろう?」
「自分が持っているものを、誰かに活かせないだろうか?」
「みんなが成果を出すためには、どうすればいいだろう?」
そんなことを考えながら進めていきます。
今回、5人でやりましたが、初めてが3人、
しかし5人中3人が目標を完全コンプリート。
私も完全コンプリートできました(笑)。
ルールもしらない。全くの初めて。
それでも大きな成果を出せたのは、一緒にやった皆さんが
本当に利他的な人たちだったことが大きかったと思います。
■ 自分の成功と、相手の成功は両立できる
ゲームをしながら感じたのは、
「自分が成果を出すこと」と「人を助けること」は、
ということでした。
むしろ、
・誰かに力を貸す。
・情報を伝える。
・相手の状況を想像する。
・自分の持っている資源を活かす。
そうすることで、別のところから新しい協力が生まれてくる。
これは、先週お話しした「価値創造型交渉」
限られたパイを、
「自分がどれだけ取るか」
で考えるのではない。
お互いの違いや強みを活かして、
自利と利他を対立させず、
自利利他を同時に実現していく。
そんな世界をゲームの中で疑似体験できたように思います。
7つの習慣自身は何度も読んでいるので、7つの習慣自体は、
頭では知っているのですが、
実際やってみると、自分のゴールが近づいたり、
リスクを感じる場面になったりすると、
キューーーっと視野が少し狭くなったり、
実践できない瞬間が何度もありました。
「知っている」と「出来る」は違う。
余裕のある時「出来る」と、本当に「出来る」は違う。
それを身をもって体感しました。
■ アチーバスではモヤモヤ全開(笑)
そして次にやったのが「アチーバス」。
こちらも、自分だけが勝つゲームではありません。
みんなで協力して達成することを目指します。
私にとってはこちらの方が圧倒的に難しかった。
理由があります。
戦略を一切話してはいけないのです。
お互いに言葉で協力してはいけないのです。
「次はこれをやりましょう」
「私、〇〇しますね。」
「この順番でいきましょう」
といった相談が一切できない。
これが本当に難しかった(笑)。
私は普段、講師やコンサルタントとして、
話す。
質問する。
整理する。
意味づけする。
場の空気をつくる。
言葉を使って、人と一緒に考える。
そんな言葉の力をつかった仕事をしています。
だから、
「そこじゃないねん!」
「それをやるなら、次はこれやろ!」
と思っても言えないのがもどかしい!
相手がこちらの意図に気づいてくれない。
こちらも相手の意図が分からない。
モヤモヤします(笑)。
■ 「伝えられない」ときに、何が残るのか?
でも、この制約があったからこそ、いろいろ考えました。
言葉が使えないなら、
相手の行動を見るしかない。
表情を見る。
これまでの流れを考える。
「なぜ、この人は今これをしたのだろう?」
と想像する。
つまり、
相手を理解しようとする力が問われる。
そして同時に、
「自分の意図は、行動だけで、どう相手に伝わっているだろうか?
という問いも返ってきます。
これは会社でも同じではないでしょうか。
■ 経営者の「伝えた」は、本当に伝わっているか?
経営者は、
「理念は何度も伝えている」
と思っている。
リーダー・マネージャーは、
「ちゃんと指示した」
と思っている。
でも部下は、
「何を大切にしているのか分からない」
と思っているかもしれません。
または、「頭で分かっているだけ」かもしれません。
逆もあります。
部下は、「困っているサインを出している」つもりなのに、
上司にはまったく伝わっていないということもあります。
私たちは普段、
「言ったから伝わった」
と思いがちです。
でも実際には、
言ったことと、伝わったことは違う。
さらにいえば、
言葉以上に、
普段どんな行動をしているか。
何を優先しているか。
人にどう接しているか。
非言語。そこから伝わっていることもたくさんあります。
アチーバスで戦略を言葉にできなかったからこそ、
そんな当たり前のことを改めて考えました。
■ うまくいったゲームより、うまくいかなかったゲームの方が残った
そして今回、もう一つ面白かったことがあります。
7つの習慣ゲームは、自分でいうのも何ですが、
みんなで協力して、目標も達成できた。
楽しいし、気持ちいい。
一方、アチーバスは、なかなか思うようにいかない。
モヤモヤする。
悔しい。
でも、終わってから頭の中に残っていたのは、
「なぜ、伝わらなかったんだろう?」
「もっと相手を見ればよかったかな」
「自分は言葉に頼りすぎているのかもしれない」
そんな問いが次々と出てくる。
つまり、
成功から得られる学びと、失敗から得られる学びは違う
のだと思います。
■ 本番では怖い失敗も、ゲームならできる
仕事の現場で失敗すれば、
お客様に迷惑をかけることもある。
売上を失うこともある。
人間関係を壊すこともあります。
だから本番では、失敗しないようにします。
それは当然です。
でも、失敗しないことばかり考えていると、
新しい行動を試す機会も減っていきます。
そこで役に立つのが、
ゲームやロールプレイといった疑似体験です。
失敗していい。
間違えていい。
悔しい思いをしていい。
そして、その後に、
「何が起きた?」
「なぜそうした?」
「もう一度やるなら?」
と振り返る。
ゲームそのもの以上に、この振り返りが学びになります。
■ 大人にも「練習試合」が必要ではないか
スポーツでは、
練習してから試合に出ます。
試合形式の練習(練習試合)もします。
でも仕事になると、いきなり本番。
または、研修、そして、すぐ本番。
ということが少なくありません。
リーダーシップも、
コミュニケーションも、
交渉も、
チームビルディングも、
本当は練習が必要なのではないでしょうか。
大人にも「練習試合」の機会が必要
ではないでしょうか?
■ さんよし会を、そんな場所にしていきたい
さんよし会でも、ただ知識を聞くだけではなく、
実際にやってみる。
語り合ってみる。
人の考えを聞いてみる。
失敗してみる。
そして振り返ってみる。
そんな学びを大切にしていきたいと思っています。
生成AIに聞けば、
だからこそ、人が集まる意味は、
「知識をもらうこと」から、「一緒に体験すること」へ
少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
一人ではできない体験。
相手がいるから気づける自分。
違う考えの人と出会うから生まれる問い。
そんな学びの場を、これからもつくっていきます。
ぜひ、さんよし会にも遊びに来てください。
一緒にやってみて、失敗して、笑って、語り合いながら、
一緒に成長していきましょう。
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