「未経験」の顧問がダンス部を日本一に導いた組織論

チームSKM 吉田です。

「自分がその分野の専門家でなければ、強い組織はつくれない」
そう考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、目黒日本大学高校ダンス部の事例は、
その常識を覆しました。

顧問の田邉先生は剣道や体操の経験はあるものの、
ダンスは未経験でした。
それにもかかわらず、多くの強豪校を抑え、
チームダンス選手権で悲願の全国優勝へと導きました。

専門知識を持たないリーダーが、なぜ日本一のチームを
つくることができたのか。
そこには、ビジネスにも通じる「情熱」と「組織づくり」の
本質がありました。


<本気になるなら徹底的にやる>

目黒日大ダンス部の原点は、16年前、
生徒から「同好会をつくりたいので顧問になってほしい」と
いう要望があったことです。

当時、剣道部と体操部の顧問を務めていた田邉先生は、
半年間その申し出を断り続けたそうです。

理由は、自らの経験から「引き受ける以上は本気になる」と
分かっていたからでした。

その後、生徒の熱意に押され、「管理だけ」という条件で
顧問を引き受けました。
そして5年後、正式な部へ昇格する際、
「やるからには徹底的にやる」と覚悟を決めます。

先生が最初に取り組んだのは、技術指導ではなく、
挨拶、礼儀、規律、集団行動などの人間力の向上でした。

さらに、メンタルや前向きな思考法を学ぶ座学も導入。
マイナスの出来事をプラスに変換する考え方を、
日々の活動の中で習慣化していきました。

また、最高のパフォーマンスを発揮するため、
生徒たちに自己管理用のノートを作成させ、
自ら考え行動する力を育てていたそうです。


<『ONE PIECE』に学ぶ組織づくり>

この取り組みは、数多くの書籍や
しばしば組織論の題材として取り上げられる
『ONE PIECE』にも通じます。

主人公ルフィは「海賊王になる」という明確なビジョンを
掲げながらも、航海はナミ、料理はサンジ、戦闘はゾロ、
医療はチョッパー、狙撃はウソップに任せています。

自分にできないことを認め、専門家を信頼して任せるリーダーです。

田邉先生もまさに同じでした。

ダンスの技術指導は卒業生でもあるプロコーチに任せ、
生徒たちにも役割を持たせ、
自らは目標管理、組織文化の構築、人間力教育に専念しました。

「日本一を本気で目指す」という明確な目標を示し、
それぞれが専門性を発揮できる環境を整えたことが、
継続的な成長につながったのです。


<理念が浸透した自律型組織>

田邉先生の情熱と組織づくりの考え方は、
生徒たちにも深く浸透しています。

部員のインタビューでは、「この人のために日本一になりたい」という
顧問への感謝や信頼が語られています。

また、厳しい規律についても、
「自分が一番成長できる場所」
「厳しいからこそ得られるものがある」と
前向きに受け止めています。

これは、顧問が細かく指示を出すのではなく、
生徒自身に考えさせ、失敗と改善を繰り返させる
指導を続けてきた結果です。

理念が組織全体に共有され、
一人ひとりが自律的に行動できる組織へと成長していたのです。


<まとめ ~私たちが学ぶべきこと~>

リーダーは、必ずしもその分野の第一人者である必要はありません。

必要なのは、

・本気で目指す明確なビジョン
・最後までやり抜く情熱
・仲間や専門家を信じて任せる勇気
です。

目黒日大ダンス部の歩みは、強い組織文化と信頼関係こそが、
人と組織を成長させる原動力であることを教えてくれます。

この話を聞いて、私はさんよし会のベンチマーク研修を思い出しました。

そこには、トップだけでなく、社員一人ひとりが誇りを持ち、
主体的に生き生きと働く姿がありました。
優れた企業には共通して、理念が浸透し、人が育ち、
互いを信頼しながら成長する組織文化があります。

さんよし会のベンチマーク研修では、
そのような企業の考え方や実践を、
実際に見て、聞いて、体感することができます。

組織づくりや人材育成のヒントは、
机上の知識だけではなかなか得られません。
だからこそ、現場に触れ、本物に学ぶ機会が大切です。

ぜひ、さんよし会の活動にご参加いただき、
一緒に学びを深めていきましょう。

*********
■イキイキ働きたいカッコイイ大人のベースキャンプ「さんよし会」
https://s-kando.com/service/sannyoshikai