BANI(バニ)から考える企業の対策「A」

BANIを軸にして、どのようなことが
考えられのるか?を一つずつ一緒に
考えています。


BANIは、

・Brittle(脆弱性)
・Anxious(不安)
・Non-Linear(非線形性)
・Incomprehensible(不可解さ)

の頭文字を取った言葉でした。

 

今日は、「A」Anxious(不安)について。


たしかに、現代はたくさんの不安を
感じやすい世の中になっているように感じます。

不安になるのは外部環境ではなく、
私達です。予測と準備は必要なことですが、
不安が過度になると、力を発揮できなく
なったり、場合によっては健康を損ないます。

考えられる対策・アプローチをいくつか
挙げてみたいと思いますが、
個人の気持ちの持ち様とかマインドセット
といったことでなく、企業経営・チームづくり
という観点に絞りたいと思います。


■想いを共有できる環境づくり

不安は一人で抱え込むと大きくなる
性質があるように思います。

不安を無理に封じ込めるのでなく、
不安や心配も口に出来るオープン
な組織風土を作りたいですね。

・業務連絡だけでなく、気持ちも
 オープンに伝えられることを
 推奨する。

・発信できる場をつくる

・お互いに共感的に聴くことを
 推奨すると共に、そのトレーニング
 をする


■不安を助長しない言葉環境づくり

言葉の使い方一つで、不安は大きく
なります。また言葉遣い一つで
勇気を持てることもあります。

リーダーが不安を冗長しないことは
勿論ですが、社内流通言葉を
成り行き任せにせず、意図的に揃えて
いくことも大事ですね。

・減らしたい言葉(一例)

 でも、どうせ、だって
 難しいと思う
 失敗したらどうする?
 誰のせい?
 なんで出来ないの?

・増やしたい言葉(一例)

 ありがとう
 ナイスチャレンジ
 きっと、出来る♪
 どうすれば上手くいく?

 よし、次いこう♪


■心と頭の訓練・共育

変化が激しく予測不能、脆い時代に
変化を恐れず、向き合い乗り越える
には、マインドセットとスキルセット
の向上は欠かせません。

・事実と意見や気持ちを切り分ける力
 多面的にモノゴトを見る力を養う

・内省・自己対話力を高める訓練

・EQ(感情知能、心の知能指数)を
 高める訓練

・不確実性、変化に対応する力を
 身につけるトレーニング

・継続的な学習と適応をし続ける
 文化・習慣づくり

・変化を楽しめる風土


■心身の健康

誰でも体調が悪かったり、怪我していたり
すると、ネガティブになりやすいです。
「病は気から」という言葉や、
「健康な体に健康な精神が宿る」という
言葉もありますが、逆もまた真なりです。

・過重労働の防止・抑止

・瞑想やマインドフルネスなどを
 会社で取り入れてみる

・楽しく体を動かせるレクリエーションなど
 リフレッシュ機会を設ける

・福利厚生で健康維持を応援

・コーチングなど受ける機会を用意



考えをこうやって、
メルマガに書き出してみると、
これはBANIを前提としなくても、
今の時代に全部必要なことに感じられました。


次号では、BANIの三つ目、
「Non-Linear(非線形性)」について考えます。