BANI(バニ)から考える企業の対策「I」
BANIを軸にして、どのようなことが
考えられのるか?を一つずつ一緒に
考えています。
BANIは、
・Brittle(脆弱性)
・Anxious(不安)
・Non-Linear(非線形性)
・Incomprehensible(不可解さ)
の頭文字を取った言葉でした。
今日は、「I」Incomprehensible(不可解さ)
BANIの「不可解(Incomprehensible)」
複雑性が人間の理解を超えている状態。
中身が分からないブラックボックス化している
事象が分かったり、起きたりしていますし、
ブラックボックスといっていい技術が増えていますね。
ブラックボックス的なものの例を挙げてみると、
・AIが多いに注目浴びていますが、AIの意思決定プロセスは
ブラックボックス化し、人間には完全に理解できない状況。
生成AIの未来と、人間社会への影響など、日々変わりますし、
本当に不可解だなぁ~と思います。
・金融市場も、非常に複雑ですね。金融商品や高頻度取引により、
市場の動きが予測不可能になる場面もあり、
・気候変動:地球規模の気候システムはそもそも複雑系ですが、
地球規模での影響が大きくなっているにも関わらず、
正確な予測は困難です。
・量子力学:
理系だったので、大昔に少し勉強したことありますが、
一般生活の中ではイメージしがたい、難しいなぁ~と感じました。
最近は結論的な日々の活用例の本も増えてきました。
などがあります。
例によって、どんな会社、チームにしていけばよいか
考えてみたいと思います。
前号と同様に、固定的、同質的なチームでは
難しいと考えています。
■多様な視点や専門性の活用
異なるバックグラウンド・経験や専門性を持つ
メンバーを積極的に採用し、化学反応が起きるような
チームをつくることで、今までと違ったアウトプット
が出せる可能性が高まります。
今まで社内に居なかったような人を入れてみる
ことも考えてみてはどうでしょうか?
■IT・AI活用
人間の従来的アプローチに限界が生じることも
十二分に考えられます。AIやビッグデータ分析などは、
複雑な情報を整理してパターンを見出したり、
人と違う観点を提示してくれる可能性があります。
これが、人間の理解を超える複雑な状況でも、
意味のある洞察やヒントにつながる可能性があります。
■柔軟性と適応力のチーム作り
固定的な計画ではなく、状況に応じて柔軟に対応
できるチーム力を養います。前号のアジャイル的な
アプローチができるということですね。
Try→Adjust のループを小さく・早く回すアプローチですね。
■継続的な学習と適応の企業文化
BANI云々関係なく、これからは人と組織の学習能力の差が
成果の差になると明確に思っています。
学習する組織は成長し、学習が遅かったり出来ない組織は
遅かれ早かれ亡びます。特に不可解な状況では、
都度の学習スピードがものをいうと考えます。
御社は学習する組織ですか?
以上、BANIを取っかかりに考えてきました。
BANI以外にも色々な切り口がありますが、
マクロで広く言われていることの視点は、
一定の普遍性があると考えています。
各社固有の状況もあると思いますが、
外部環境分析が経営戦略の第一歩と考えた時、
このマクロのトレンドも押さえてあるべき方向を
考えたいものですね。