「ほめられるのが苦手…」という人へ

チームSKM 水村です。

今回は、ほめられることが苦手な方に向けた、
“称賛しないほめ方”という選択肢をご紹介します。

 

「ほめることが大事です」

 

最近は、そんな言葉を聞く機会が増えました。


しかし実際には、


「ほめるのって苦手なんですよね」
「わざとらしく感じる」
「相手が照れてしまう」
「軽く思われそうで言えない」

という声もよく聞きます。

 

実は、私自身も昔はそうでした。

 

「すごいですね!」
「さすがです!」
「本当に優秀ですね!」

 

こういう“いかにもな称賛”を言おうとすると、
どこか気恥ずかしさがありました。

 

しかも、言われた相手も、

 

「いやいや、そんなことないです」
「たまたまですよ」
「全然です」

 

と、逆に距離ができてしまうことがある。

 

特に日本人は、真正面からほめられることに慣れていない人も多いように感じます

 

では、「ほめる」のは向いていないのか。

 

実は、そんなことはありません。

 

ほめ達では、「ほめる」は単なる“称賛”だけではないと考えます。

 

感謝、ねぎらい、共感、応援、尊敬。

 

これらも、立派な「ほめる」なのです。

 

そして、実はこの“称賛しないほめ方”のほうが、自然に相手の心に届くことがあります。

 

例えば、職場で遅くまで残業している人に、
「あなたは本当に優秀ですね!」
と言うと、相手によっては少し構えてしまうかもしれません。

 

でも、
「遅くまで対応してくださってありがとうございます」
「本当にお疲れさまです」
と言われると、比較的スッと受け取れる人が多い。

 

これは、“評価”ではなく、“理解”として伝わるからです。

 

人は、「評価される」と少し緊張します。
「そんなに期待されても…」
「いや、自分なんて…」
と、防御反応が出ることもある。

 

しかし、
「助かりました」
「大変でしたね」
「応援しています」

 

という言葉は、“上からの評価”ではなく、
“横に立ってくれている感覚”があります。

 

だから、受け取りやすいのです。

 

例えば、失敗して落ち込んでいる人に対して、
「でも君はすごいよ!」
と言うと、タイミングによっては、
「いや、今そんな気分になれない…」
となることがあります。

 

そんな時は、
「それは落ち込むよね」
「かなり頑張ってたもんね」
「話してくれてありがとう」
という“共感”のほうが、相手の心を支えることがあります。

 

これも、立派な「ほめる」です。

 

私は以前、「ほめる=相手をテンション高く持ち上げること」
だと思っていました。

だから、どこか苦手意識があったのです。

でも、ほめ達を学ぶ中で、「感謝や共感もほめるなんだ」
と知った時、すごく気持ちがラクになりました。

 

例えば、コンビニの店員さん。
「接客が完璧ですね!」
と言うのは少し不自然でも、
「ありがとうございます」
なら自然に言える。

 

同僚に対しても、
「あなた最高です!」
より、
「助かりました」
のほうが、自分らしく伝えられることがあります。

そして不思議なのは、
相手は「ほめられた」と強く意識していなくても、
ちゃんと心が満たされることです。

人は、“認められた”と感じると安心します。
「自分の行動を見てくれていた」
「ちゃんと伝わっていた」

 

そう感じられるだけで、嬉しいものです。

 

だから、「ほめ上手」になるために、
無理にキャラクターを変える必要はありません。

 

明るくテンション高く、
「すごーい!」
「さすがー!」
と言えなくても大丈夫。

 

むしろ、落ち着いた人には落ち着いた「ほめ方」があります。

 

静かに、

「ありがとうございます」
「その視点、勉強になります」
「いつも丁寧ですね」
「無理してませんか?」

そんな言葉のほうが、その人らしい場合もあります。

 

そして、この“称賛しないほめ方”は、
人間関係を自然に温かくしてくれます。

 

称賛は、時に「評価」になります。

 

でも、感謝や共感は「つながり」になりやすい。

 

だから、相手も構えにくいのです。

 

もちろん、ストレートな称賛が悪いわけではありません。

 

それが嬉しい人もいます。

 

ただ、「ほめるのが苦手」と感じている人は、
“称賛しなければいけない”
と思い込んでいることが多いように感じます。

 

でも、本当はもっと自由でいい。
相手の価値に気づき、それを伝える。

 

その方法は一つではありません。
「ありがとう」でもいい。
「お疲れさま」でもいい。
「それは大変だったね」でもいい。

 

相手を理解しようとする言葉には、人を元気にする力があります。
そしてそれは、相手だけでなく、
自分自身の心も少し柔らかくしてくれる気がします。


もし、「ほめるのが苦手だな」と感じている方がいたら、
まずは無理に“ほめ上手”を目指さなくても大丈夫です。

 

称賛ではなく、感謝から始める。
評価ではなく、共感から始める。

 

そんな小さな一言でも、
人との関係は少しずつ変わっていくのかもしれません。


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