ぬくもりは、意図してつくる。 ~理念を「自分たちの物語」にする会社~
チームSKM 中川です。
今日も、ゆるーくやってまいります。
どうぞよろしくお願いします。
皆さんの会社には、
経営理念がありますか?
そして、その理念は、
社員一人ひとりの心にまで
根づいているでしょうか。
先日、長坂養蜂場の「ぬくもりの日」
に参加させていただきました。
これって、実はめちゃくちゃ貴重な体験なんです!
私たちと長坂養蜂場との
おつながりがあればこそ実現した機会でした。
そこで強く感じたことがあります。
それは、
「理念は、唱和するだけでは文化にならない」
ということ。
では、皆さんにシェアしていきますね。
■「ぬくもりの日」とは何か
長坂養蜂場の経営理念は、
「ぬくもりある会社をつくりましょう
~強く 優しく 逞しく~」です。
「ぬくもりの日」は、
単なる経営方針発表会ではありません。
社員一人ひとりが、
「私たちは何者なのか」
「何を大切にして働くのか」
「どんな会社を次の世代へ紡ぐのか」
を確認する一日です。
約90年にわたる会社の歴史を
動画で振り返る。
そこで感じたことを言葉にする。
仲間の話を聞く。
良い行動や小さな改善を称え合う。
そして、
若手社員にも行事の運営を任せる。
理念を頭で理解するだけではなく、
心と身体で感じる一日が、
意図してつくられていました。
■会社の風土は、自然にはできない
会社の風土というものは、
自然にできあがるものではないのだと改めて感じます。
自然にできるというのは、
意識しなくてもできている、ということ。
つまり、働く全員が無意識レベルにまで、
言動や行動に落とし込まれている状態であるということです。
そのために、
一枚一枚、薄皮を重ねていくように、
日々の「考働」を積み重ねていくのです。
たとえば…
社員同士で交わす日常の言葉。
お客様との一期一会の体験。
誰かが困っていたときに、
仲間がどう動いたのか。
失敗したときに、
周囲がどのように関わったのか。
そうした一つひとつの考働が、
知らず知らずのうちにそれぞれの無意識の中に
そして、組織の中へ蓄積されていく。
これって、すごく大事なポイントだと思うんですよね。
会社の文化とは、
そこで働く全員が「無意識に選択している行動の積み重ね」、
と改めて感じました。
■ぬくもりは、葛藤の先に生まれた
そして、今回もう一つ印象に残ったのが、
長坂養蜂場も、
最初から今のような会社だったわけではない、
ということです。
社長の坂本光司先生との出会いから、
「社員とその家族を大切にする経営」
について学び、
半年かけて家族で経営理念をつくり直していった。
臥龍先生の「本気塾」へ参加した後には、
社長自身が自らの過ちを認め、
社員全員の前で謝罪されたそうです。
それまで、
「社員を変えなければ」と思っていた。
でも、やってみて、
そうではないことに気づかされた。
まず、自分自身が変わる。
すべてはそこから始まったのです。
ぶんぶんブラザーズによる
兄弟経営にも葛藤がありました。
その経験から、
「何をやるかも大切だけれど、
誰とやるかは、もっと大切だ」
ということにも気づいていく。
さらに、
ネッツトヨタ南国の横田会長からは、
「善きことは、カタツムリの速度で進む」
という考え方を学び、
伊那食品工業の塚越名誉会長からは
「年輪経営」を学ぶ。
変わることに怯え、何もしない毎日ではなく、
変わることに喜び、何か起きる毎日。
人も組織も、
一気に変わるものではない。
理念経営は、
一年や二年で完成するものではありません。
まさに木が年輪を重ねるように、
一つずつ、
ゆっくりと積み重なっていく。
その長い時間そのものが、
今の長坂養蜂場の「ぬくもり」を
つくっているのだと思います。
■理念が「自分たちの物語」になるまで
今回の体験を通じて、
理念が文化になるまでには、
想い
↓
言葉
↓
体験
↓
対話
↓
振り返り
↓
承認
↓
習慣
↓
文化
↓
次の世代へ
というプロセスと世代を超えた循環があるように感じました。
理念浸透とは、
社員全員が理念を暗記していることではありません。
「あのとき、みんなでこんな経験をした」
「あの人が困っているときに、仲間がこう動いた」
「あの失敗があったから、今の会社がある」
そんな話を、
社員一人ひとりが自分の言葉で語れる状態。
抽象的だった理念が、
具体的な出来事や行動と結びついた瞬間に、
長坂養蜂場流に言えば、
「自分たちのぶんぶんストーリー」なのかもしれませんね。
皆さんの会社にも、
すでにたくさんの「物語」があるのではないでしょうか。
創業したときの出来事。
苦しい時期をみんなで乗り越えた経験。
お客様からいただいた忘れられないひと言。
誰かが誰かを助けた出来事。
大きな失敗をした経験。
私は今回、
「失敗も成長の糧にする」
ではなく、
「失敗が成長の糧になる」
という感覚がとても大切なのだと思いました。
成功だけが
会社の文化をつくるのではありません。
むしろ、
失敗したときにどう向き合ったのか。
その会社らしさは、
そんな場面にこそ
表れるのかもしれません。
長坂養蜂場には、
その失敗を全員で思いやる
「ぬくもりのこころ」がありました。
では、そのこころは、
どのような日常の行動から育まれてくるのか?
そこで私が非常に面白いと感じたのが、
長坂養蜂場の
「微差皆善」という考え方です。
大きな改革ではなく、
ほんの小さな「微差」が会社を変えていく。
どういうこと?!
明日は、
「ぬくもりを日常にする仕組み」について、
もう少し掘り下げてみますね。
それではまた。
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