常連になれたと感じた瞬間  ~「いつものところが、いい?」~

チームSKM 中川です。
今日も、ゆるーくやってまいります。
どうぞよろしくお願いします。

先日、行きつけのお寿司屋さんに行った時のことです。
お昼時で、すでに先客がありました。

いつも座らせていただくカウンターの席も、
その日は空いていません。

「さて、どこに座ろうかな」
と思った、その瞬間。

おかみさんが、
「いつものところが、いい?」
と聞いてくださったんです。

これがですね。
私には、とてもうれしかったんですよ。
「はい、お願いします!」
思わず、即答してしまいました。


■ 「いつものところ」には理由がある

なぜ、その席がいいのか。
考えてみると、いくつか理由があります。

おかみさん、大将、私との間に、
ちょうどいい三角形の距離感がある。

大将が握ってくださったお寿司も受け取りやすい。

そして、他のお客さんが来られた時にも、
座っていただきやすい。

常連さんって、
だいたい隅っこにいるものです(笑)

そんな「お気に入りの場所」です。

でも、私がうれしかったのは、
その席に座れること以上に、
「私がその席を好きなことを覚えてくださっていた」
ということです。


■ 何回来たら「常連」なんでしょう?

ところで、
常連って、
どのくらい通ったら常連なのでしょうか。

私は月に一度の上京の折に、
このお店に立ち寄っています。
かれこれ2年ほどになるでしょうか。

最初は、飛び込みでした。
「いけます?」
「どうぞ、いらっしゃい」

それが今では、
「こんにちは~」
「あら、いらっしゃい」

そんな感じ。

いつものカウンターに座って、
ランチの寿司10貫コースをいただきます。

まずは、熱いお茶。
シャキシャキした鳴門ワカメの酢味噌和え。
宍道湖のシジミ汁。
そして、旬の寿司10貫。
一気に10貫が並ぶのではありません。
大将が握ったばかりのお寿司を、
2貫ずつ置いてくださいます。
だから、
「次は何が来るんやろ?」
と待っている時間も楽しいんです。


■ お寿司と一緒に「旬の話」をいただく

大将は、旬の素材をとても大切にされています。
ですから、お寿司をいただきながら、
市場や魚の話を聞かせていただくことがあります。

先日は、こんな会話でした。
「天気悪いねぇ~台風が来ると海の中も荒れるから、
 魚もなかなか獲れないね」

「今年はサンマがだめだって。
 水温が上がって、魚が獲れなかったり、
 脂がのってなかったりするらしいよ」

そんな話を聞きながら、
目の前に、
一貫、また一貫と並んでいく珠玉のお寿司。

ぱくっ。

「いや~、うまいなぁ~」
しみじみ…

おかみさんは、
奥の厨房から出たり入ったりしながら、
さりげなくお客さんの様子を見ておられます。

そして、一通り食べ終わった頃を見計らって、
「お茶、変えるね。はい、熱いお茶」
「美味しい~」

すると、
「ありがとね~。
 美味しいって言ってもらえるのが一番嬉しいのよ」
と、最高の笑顔。

こういうやりとりができるようになったら、
もう、「常連です」って言ってもいいですかね。

え? それは自分で言うもんじゃない?(笑)


■ 常連とは、「回数」ではなく「関係」のこと

一般的に常連とは、
何度も通うことで顔や好みを覚えてもらい、
「いつもの」が通じるような関係をいうそうです。

明確に、
「10回来たら常連」
「1年間通ったら常連」
という決まりがあるわけではありません。

そう考えると、
常連とは、
単に来店回数だけで決まるものではないのでしょう。

「あなたは、これが好きですよね」
と相手が覚えてくれている。

そしてこちらも、
「この人のお店だから、また来たい」と思っている。

お互いの中に、
ほんの少しずつ相手のことが積み重なっていく。

その積み重ねが、
「いつものところが、いい?」
という一言になる。

常連とは、
「自分の“いつも”を覚えてもらえた関係」
だと改めて感じました。

これって、お店だけの話ではないのかもしれません。

お客さまも部下も、“自分のことを覚えてくれている”と感じた瞬間に、
その人や場所への信頼が少し深まる。
関係づくりとは、大きなサービスより、
こうした小さな『覚えていますよ』の積み重ねなのかもしれませんね。


こちらのお店。
実は、常連のお客さんを大切にしたいという思いから、
さまざまな取材もお断りされているそうです。

たくさんの人に知ってもらうことより、
今、来てくださっている人を大切にする。

それもまた、
一つのお店のあり方なんだと思います。
私にとっても、大切にしたいお店。
これからも、
通わせていただきます。


皆さんには、
「常連」と言えるお店はありますか?


さて、
さんよし会も、
そんな場所になったらいいですね。
それぞれの得意分野から、
それぞれの「旬のネタ」を持ち寄る。

それを一緒に感じて、
考えて、
話してみる。

何度か参加するうちに、
「あ、この人はこういう話が好きだったな」
「この人には、これを聞いてみよう」
そんな「いつもの関係」が生まれていく。

次回のさんよし会は、
私が大将となります。
どんなネタが出てくるのか。
それは当日のお楽しみ。

皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

それではまた。

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