子育てと会社の制度

前回からお伝えしている、ザ大家族主義のシンコーメタリコン。

出産・育児する女性のことを考えた取り組みには、こんなものがあります。

■イクメン5(ファイブ)
社長(男性)は思ったそうです。
子供が生まれた後って、母親はとても大変そうだから、父親もそれを共有する制度が必要だ!

そして、生まれたのが、子供誕生後に、お父さんを“強制的”に5連休させる制度です。
“強制的”なので取得率100%。

で、運用方法を女性従業員に聞いたそうです。

すると出産直後の5日間は、病院だから父親の助けは要りません。

それよりも・・・
と母親が大変な4つのタイミングを教えてくれたそうです。

そこで、この制度は、
“強制的”に、この4つのタイミングのいずれかで在宅5連勤(w)する制度になりました。

父親従業員は、(会社)5連休後に会社来て、ホッとしているようです。
(育児より仕事が楽w)

■育児出勤制度
“育休休暇制度“ではなく、
“育児出勤制度”

勿論、育児休暇制度はあります。
これは育児休暇中に、お母さんが“強制的”に月1回、日時を決めて赤ちゃんと一緒に出社する制度です。

私の妻も2児の母をしながら、2度の育休をとり、今はフルタイムで働いているのですが、
妻も大賛成でした。

育児で職場を1年ほど離れると、職場に戻る時にどうしても気後れしたり、
職業人感覚が薄れたりすることがあるそうです。

仮に職場から、育休中いつでも遊びに来てね♪と言われても、
仕事の邪魔になるんじゃないか?とか、
疎む人もいるんじゃないか?とかが、
頭をよぎって、遊びに行きにくい。
とのことです。

私はそんなことあるんだぁ~と、当時思いました。

“育児出勤制度“と制度になっていれば、会社の制度なので、出社が絶対です。

なので、月1回、都合のよい日時を決めて赤ちゃんと出社します。

こうすると気兼ねなく出社できます。(勿論、いい風土の会社である ことが前提です。)

これは、職場復帰を容易にするだけでなく何よりも職場復帰後に良い効果が大きいそうです。

職場仲間が、職場復帰前から毎月1回、
その赤ちゃんと対面することで、子供の顔が分かります。愛着が湧きます。
大家族の一員として赤ちゃんを大切に思えるようになります。

すると、本当に大変な職場復帰後、子供の有事(熱で保育園お迎えなど)
に、「◯◯ちゃんが大変なんやろ!仕事のことは俺達にまかせて、はやく迎えててやりな!」
となるそうです。

育児出勤する母親と赤ちゃんのおかげで、職場が優しくなれ、
職場復帰後もサポートできる職場が育つそうです。

勿論、女性の定着率は上がります。

■私の思い出も一つ
私が起業前に働いていた前職でも、「カンガルーの会」というものがあり、
お腹に赤ちゃんがいる時などに、お父さんとお母さんが一緒に、外部講師から学ぶ機会
がありました。

その時に、一つ印象に残っていることがあり実践したことがあります。

それは、共働き期になった後のポイント。

保育園に預けると、子供のお熱などの時(本当に多い)の呼び出しなどでの連絡先の優先順位を
お父さん1、お母さん2にしたらどうでしょう?

というものでした。
なぜなら、現状の日本では、なんだかんだ言っても、いざ子供に有事の時に、仕事休んで
スクランブル発進するのは、お母さんになることが多い。

お母さんを優先順位1の連絡先にすると、お母さんだけが単独
で対応することが多くなり、お父さんは、その大変さがどうしても分かりにくい。

仮にお父さんに保育園から電話かかってこれば、お父さんは仮に対応できなくても
お母さんにお願いする状況が生まれる。

これがいい。
とのことでした。

つまり、気持ちだけでも、奥さんの大変さと、自分が動けない
申し訳なさを感じて、「大変」を共有できるとのことでした。

なるほど!

と思ったので、我が家ではそうしました。

実際、商談中などで、その電話すら出られなかったことも多かったのですが、
やってみると、やらないよりは、その気持ちが分かったのではないかな?と思いました。

制度も大切ですが、その制度がなぜあるのか?を制度のなりたちや、
どのような精神でその制度が運用されるのか?が会社で共有されていることが大切です。

お飾りだけの制度も世の中には本当に多くあります。

極論、制度なんかなくとも、その精神が社内に根付いて、
運用できるのであれば、何の問題もありません。

あなたは、会社にどのような制度を導入していますか?

その制度に、人を、
子育てする親たる従業員を
大切に思う気持ちはありますか?
その気持で運用されていますか?

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