会社の売上を作っているのはだれ?

こんにちは。

佐々木感動マーケティングの
雪山さやです。

毎週日曜日の
感動経営通信メルマガは
雪山からお送りします。

私は現在、佐々木感動マーケティングにて
【時短・テレワーク】で働きながら、
ワークライフバランスコンサルタントを
しています。

先日、中小企業に勤める友人から
こんな話を聞きました。

その会社は、コロナで需要が増え
業績は大きく黒字になったそうです。

そこで、従業員全員に10万円
特別ボーナスが支給されました。

従業員に利益を還元する経営者の
その姿勢は素晴らしいですし、
私もいち従業員の立場として
「いいですね」と言ったところ
彼は少し不満そうにこう答えました。

「売上を作っているのは僕たち営業部だから
従業員全員じゃなくて、自分たちだけに
配分してほしいのが本音だけどね」

確かに、会社の中で直接的な
売上を作るのは営業部門です。

営業に熱心に取り組んでいる彼の話を聞くと
その本音にも頷けます。

彼はこう続けました。

「それを直接社長に言ったんだよ」

営業部で働く彼は
なんと社長に本音をぶつけました。

すると、社長からはこう返ってきたそうです。

―――

確かに売上を作ってくれているのは
営業部の君たち。

コロナの大変なときでも、
努力を続けてくれているのは
よく知っている。ありがとう。

君たち営業がお客様先で話をして、
信頼を得て売ってくる。

その前後に必要な書類を作っている
事務社員もいるし
納品する商品を作っている
工場の作業員もいる。

目に見える売上を作ってくれているのは
もちろん営業部の君たちだが、
その売上を裏で支えているのは全従業員。

だから、全社員に特別ボーナスとして
利益を還元する。

―――

「こう言われたら確かにそうだなと思って、
うちって良い会社だよね」と
彼はとても誇らしそうな顔をしていました。

余談ですが、この会社では
産休・育休中の従業員にも
一律で10万円の特別ボーナスを支給したそうです。

今の売上を作っているのは、
けっして今いる従業員だけの成果ではなく
事情があって休んでいる従業員の貢献も
含まれているという社長の理解だそうです。

このような事情を包み隠さず
従業員へ伝えるというのも
経営者の大事な姿勢なのかもしれません。

★間接部門の生産性の測り方

裏方業務が多く直接売上を作ることの
できない間接部門。
経理総務部門などが代表的です。

そんな直接売上をあげない間接部門でも、
生産性を測ることができます。

例えば、
指標を作りやすい部門としては
営業部と製造部です。

・営業部門の場合
 新規契約獲得数/総労働時間

・製造(工場)部門の場合
 生産数量/総労働時間

このように生産性を定義することができます。

経理総務部門など直接利益を出さない部門は
定量化することが難しいですが、
以下のような指標を設けることで
生産性を測ることができます。

・年末調整などの年次業務の
 作業時間を数値化する
 (昨年より短い時間で完了する目標を立てる)

・紙の申請からWeb申請に変更し、紙の保管場所
 =オフィスの家賃の削減で数値化

・社内の各種申請手続きをフロー図にし、
 その手順をシステム化などで簡易化し、
 なくした手順の数で測る

・年末調整など従業員からの質問が
 多く寄せられる手続きのマニュアルを
 用意し、問い合わせ数を昨年と比較する

どんな部門でも仕事でも、
同じ作業時間内に
より多くの成果を出すことができれば
生産性が上がります。

直接売上に関わる数値を指標化できる部門と
そうでない部門がありますが、

「部門ごとの生産性の定義」を明文化すると、
従業員の目指す指標にもなりますし、
その取り組みが良かったのか、悪かったのか
効果を測ることができます。

常に生産性をあげ、裏方であっても
利益に貢献しているという意識付けを
することができるのも
生産性を定義することのメリットです。

経営者が、直接売上をあげていない部門を労い、
そして、全従業員へ間接部門の重要さを
説明することで従業員全体の
モチベーションがあがるというお話しでした。

そして、裏方であっても生産性を定義することで
さらなる業務改善をすることができます。

お読みいただきありがとうございました♪
それでは、また来週。