明言から始めよう
少し前に言論に関するニュースが2件ほど
ありました。
一つは、立花隆さん死去のニュース。
立花さんのニュースでよく見たのが、
文芸春秋での田中角栄研究です。
この記事が出たあと、日本のメディア
は後追い記事を全然出さなかったそうです。
一方で外国人特派員が会見で、
辛辣に追及したそうです。
そして、その翌日から日本のメディア
も盛んに報じるようになったとのこと。
いかにも日本らしいと言えば
日本らしいですが、恥ずかしい島国根性
ならぬ村人根性ですね・・・
意見よりも周りの空気を優先してしまう。
ニュースの二つ目は、りんご日報の終了です。
りんご日報は、香港の新聞で、
権力と戦う新聞だったようです。
廃刊の理由は、創業者・黎氏が国安法の
「外国勢力と結託して国家の安全に
危害をもたらした罪」で逮捕されたり、
資産も差し押さえられたからです。
6月24日の朝刊が最後になりました。
ニュース記事から元記者の言葉を
抜粋すると、
・・・・抜粋引用・・・・
「リンゴ日報は香港の表現の自由、
言論の自由を象徴する新聞です。
私たちは中国政府や香港政府が
好まないニュースを報じることを恐れない。これがこのメディアの強みです。
それも全てなくなってしまいました」
このコメントをした元記者の方は、
ちょうど弾圧や逮捕がどんどんされていく
頃に、あえて、りんご日報に入社したそうです。
「国安法が施行され、リンゴ日報は
いつか今日のような結末を迎えると
想定していました。記者として、
最前線でそれを目撃したかったのです」。
以上の引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a6885e00227da4609169d1fbd6e26aab755e35ce
かたや日本の忖度・村人根性の話、
かたや、戦う香港メディアの話ですが、
長いものにまかれていた方が得と
思った人も居られると思います。
短期的には、そういったことも確かに
あるとは思います。
しかし、長いものにまかれていれば、
登りエスカレーターのように
勝手に上がっていく時代は、
とうの昔に終わっていて、
今は下りエスカレーター(現状キープ
は、どんどん下がるだけ)になっている
のに、明言をさけて、空気ばかり読んで、
周りに流されていて、
自社は生き残っていけるのでしょうか?
日本はやっていけるのでしょうか?
自分や自社は大丈夫でも、
子ども達の時代に禍根を残さないでしょうか?
立花隆さんは、立花隆さんの立場で
忖度せず行動し、表現しました。
りんご日報も、自社の危機は百も承知
で会社の存在理由のために、
香港での言論の自由を貫きとおしました。
私たちの日常の仕事で、
自分の考えを明言することに、
そんなに大したリスクも何もないはずです。
どんどん明言、思ったこと・感じたこと・
考えたことを発言していきましょう。