ドレイクの宇宙文明方程式

宇宙文明(地球外生命体)と経営や仕事、
関係ないでしょ!と言われそうですが、
最後までお付き合いください。

人は昔から宇宙に憧れていました。

そして、宇宙人はいるのか?
そんなことにも関心をもってきました。

勿論、興味ない人もいるし、
興味あっても何もしない人もいます。
しかし、一定割合の人は行動します。

宇宙人がいるか確かめたい!
そんな思いで行動して有名になった取組
があります。

1960年にアメリカの天文学者
ドレイクさんが始めた「オズマ計画」です。

※余談ですが、計画の名前は、
 オズの魔法使いに出てくる
 エメラルドの都(別世界)に住んでいる
 オズマ姫から取ったそうです。
 ロマンチストですね(笑)

電波望遠鏡である星域を選んで4か月
交信を試みました。
結果的に交信できませんでしたが、
これが、地球外生命体探しの活動に
火をつけるキッカケになったそうです。

成果はあげられませんでしたが、
人びとの関心と行動を生み出した挑戦でした。

さらに、ドレイクさんは宇宙文明方程式
なるものも考案します。

Nが欲しい答えで「銀河系に存在し人類と
コンタクトする可能性のある地球外文明の数」
です。

N=A*B*C*D*E*F*G
(本当は違う記号ですが、
 テキストで表示できないため代替)

A:人類がいる銀河系の中で1年間に誕生する星(恒星)の数
B:ひとつの恒星が惑星系を持つ割合(確率)
C:ひとつの恒星系が持つ、生命の存在が可能となる状態の惑星の平均数
D:生命の存在が可能となる状態の惑星において、生命が実際に発生する割合
E:発生した生命が知的なレベルまで進化する割合(確率)
F:知的なレベルになった生命体が星間通信を行う割合
G:知的生命体による技術文明が通信をする状態にある期間(技術文明の存続期間)

ドレイク博士は、この式からN=10
(交信可能な地球外文明10個)を
推定しています。

各パラメーターが正確に出せるのか?
意味のある式なのか?
N=10を出すことにどんな意味があるのか?

突っ込みどころは幾らでもあると思います。
ドレイク博士もそんなことは百も
承知だったと思います。

でも、素敵ではないですか?
思いを馳せ、仮説を一生懸命考え、
予算もとって、実際にコンタクトまでしてみる。

さて、このお話、直接的には経営や仕事と関係
は薄いですが、教訓を得る事はできます。

あなたは、何を見出しますか?

私はこう読みました。

ビジネスの現場でも、
「以下のようなことは大切だよね」と。

・興味関心・好奇心。

・自分の夢・目標から目を離さない

・実現したいことに、仮説を立てる力

・バカにする人、意味あるの?という
 人がいても、自ら機会をつくり、
 やってみる行動力。

実際、私の知る限り、
優秀で成果を出している人ほど、
こういった要素を持っていると感じます。

思えば、同じ1960年初頭には、
ケネディも1960年代に人類を月に立たせる
アポロ計画を発表しました。

これも、当時からすると荒唐無稽な
おとぎ話のような話でした。
しかし、これは実現しました。
そして科学技術を大きく前に進め、
人類に夢を与えました。

一方、残念ながら、

「こんなことして意味あるの?」
「難しいからやめておこう」
「大変だから、やめよう」
「私には無理だ」
「仕事でやりたいことなんかない」

そんな意気消沈しかしない、
何も生まない会話がある職場もあります。

私から言わせると、これこそ

「そんな意気消沈しかしないセリフを
 言って、それこそ意味あるの?」

「自分で自分を弱らせて嬉しいの?」

「職場の空気悪くして、どうするの?」

「仲間のやる気まで削いで嬉しい?」

と思います。

仕事、ドレイク博士のように
ワクワクやりましょうね。