ぬくもりのある対話の場
チームSKM 上村拓也です。
佐々木さん、中川さんが発信されている
長坂養蜂場様での体験を私の方からもお伝えします。
今回、私は初めての訪問でした。
さんよし会のオンライン例会では
佐々木さんの紹介のもと動画等で
その素晴らしさは理解しておりましたが、
想像以上に素敵な会社様でした。
今回のベンチマークツアーでの私の目的は
「理念経営の本質を心で感じて言語化できるようにする」
としていました。
そして今回のベンチマークツアーで感じた私の答えは
「対話の質と量を上げる事による徹底的な深掘り」でした。
今回複数の従業員の方と
交流をする機会がありました。
若手、リーダークラス関わらず、
皆さん自分の言葉で
組織として大切にされている事を
話してくださいました。
そしてその言動が表現は違えど
会社が大切にしている理念や
行動指針に則した言動になっていました。
その秘訣が「仕事をしない仕事の日」です。
「ぬくもりの日」といって
月2回の店舗の定休日の1日を
社員さん、パートさん全員出勤日にして
「緊急ではないが重要なこと」のみを
話し合う場にされています。
3年前の映像で更なる進化をされていますが、
参考にまで「ぬくもりの日」の動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?
具体的には、
各部門で動いているプロジェクトのシェアや
経営理念、行動指針の深掘りなどを
丸一日かけて徹底的に対話をされています。
経営理念、行動指針を大事にされている会社でも
経営者やリーダーが
「この言葉にはこういう意味が込められている!」
「行動指針をこのマニュアルに落とし込んだ事を実践しよう!」
といったコミュニケーションをされている
会社もあるのではないでしょうか?
長坂養蜂場様はこのように仰っています。
「経営理念、行動指針の表現方法は様々で正解はない。
これはあくまでも方向性であってそれぞれの表現方法がある」
この「ぬくもりの日」では
皆さんでエピソードを話します。
そしてそれを深掘りします。
エピソードとは例えば
「自分の成功体験や失敗談」
「日々、意識して実践していること」
「他の方がおこなっていた素敵な行動」
といったことです。
エピソードベースで経営理念と行動指針を振り返り、
そして深掘りして、そして仕事に活かしていくという対話を
長時間に渡って継続的におこなっていく事によって、
従業員の皆さんにたくさんの引き出しが出来て、
日々の業務の中で自然と引き出しの中から
経営理念、行動指針に則した行動が実践されています。
他にも朝礼も毎日30分されており、
そこでも同じような対話を
ショートバージョンで行われています。
まさに対話の量と質、
そしてそこでの徹底的な深掘りが
理念を浸透させ、
自然と実践させる秘訣だと感じました。
しかし、もちろん最初は上手くいかなかった
という話も正直に仰ってくださいました。
長坂養蜂場様も今のレベルに至るまでは
10年かかったと仰っています。
この秘訣を実践しても
すぐに大きく変わらないかもしれません。
しかし理念浸透の本質は
「対話の量と質」であると確信を持てました。