ロマン・ソロバン・ワクワク感

前号でお伝えした、日台企業の交流と学びの
イベントAPRA日台交流は、今年でもう27年を
数えますが、今年は日本に台湾企業をお招きして
開催しています。


初日には、今、日本の介護業界に「敬護」という考え
をもちこみ介護領域に限らない、業態開発に成功した
リハプライム小池社長のお話でした。


▼リハプライム登場のカンブリア宮殿(テレ東BIZサイト▼
https://youtu.be/G92ASO24eKU?si=aoIbP5iRbrkgrcVv


リハプライムの小池社長とは、
以前よりご縁があり、お話も何度も聞いている
のですが、改めて小池社長の視座・視野・視点、
思想哲学、一貫した実行力は本当にすごいと
感じました。

今回は、その中の一つを紹介します。


リハプライムは10年と少しで全国に
200拠点近くまで展開していますが、
スタート時はたった4人でした。

そして、かなり早い段階から重視されていた
ことが、売上に先行してでも「理念採用」を
進めることだったといいます。


私も、採用は現代日本における経営の中核戦略
であるし、戦略の誤りは戦術では補い難いように
「採用の誤りを育成では補い難い」といっていますが、
単なる頭数合わせではなく、
価値観・理念にそった人財採用をすることは
極めて大切です。

そして、理念採用をするから、研修が出来ます。
できないと、研修しようとしても社員から
不満が沢山出ます。


(1)勇気もって一人、理念採用
(2)研修ができる
(3)研修ができると理念が実行できる
(4)理念が実行できるとお客さまが増える
(5)利用者が増えると売上増えるので、それを理念採用に充てる


この循環を回すことが、とても重要。

勿論、研修も何でもいいのではなく、
事業の弾み車を回すコアの部分をしっかり
押さえています。


親を敬って護る、敬護ビジネス、
介助ビジネスでなく「誇り」ビジネス
だから、それを実施する働くメンバーにも、
形ばかりのサービスでなく、心からご利用者様に
よりそえる心やあり方が求められます。

ご利用者様(他の人の親)に心から出来る
人は、その前段で自分の親に親孝行できる
ことが求められます。

なので、働くメンバーの親孝行力を高める
研修などが充実しています。


そして働くメンバーの一番の親孝行は、
親の立場からすると子どもがイキイキと幸せ
なことだから、働くメンバーの幸せを
高めることをとても大切にされています。


つまり、

(1)本当の敬護をするには、
   会社に親孝行カルチャーが必要
   なので、社長が「日本一の親孝行カルチャーの会社になろう!」
   とも伝えて続けている。

(2)そのためには、しっかり休めて
   親孝行もできる状態が必要。
   親孝行研修なども実施。

(3)真の親孝行は子どもの幸せ
  (仕事においては幸せ=働きがい)。
   働きがいは主体性から生まれるから、
   主体的に取り組める環境をつくる。
   主体的に働くために、会社の向かっていく先
   を明確に示して、自ら向えるようにする


つまり、社員の幸せを追求しながら、
親孝行事業をするという組み立てになっているのです。



小池社長曰く、
『ロマン・ソロバン・ワクワク感』の三つを揃える。
ということを会社としてメッセージングしている
とのことでした。


会社の志というロマンを、
しっかりと収益(ソロバン)を出しながら、
働く人のワクワク感(働きがい)で
ドライブ・加速させる。


これは、どんな会社でも同じだと思うのです。


理念採用 
 → 理念を教化
 → 理念一致行動 
 → 稼働率UP・売上利益アップ
 → 社員待遇アップ、店舗数などのアップ、働きがいアップ
 → 採用が更に促進


こんな弾み車を回していくのは、
どの会社でも同じだと思うのです。


私達も、ロマン・ソロバン・ワクワク感
の会社づくりしていきましょう。