気持ちよく?「叱る」コツ

ほめる(ポジティブフィードバック)と同様に
必要な叱る(改善フィードバック)について
連載的にお伝えしています。

~~~叱る(改善フィードバック)シリーズここまでの内容~~

・4ほめ1叱りの法則(承認・賞賛先行)

・叱るは関心の表明

・改善フィードバックがない組織は、

 キャリア不安からホワイト離職が生まれるリスクがある

・叱れない心理要因・プロスペクト理論(損失回避など)と、
 対策(叱れない理由・叱るメリットなどの言語化)

・「心理的安全性」と「叱る」は関係ない

~~~ ここまで ~~~


今日は、気負って、必要以上に無理して、
頑張って叱って、その結果、

自分も嫌な気持ちになり、
叱った効果もほとんどない・・・
という悲惨なケース

にならないために
私が意識していることをお伝えしたいと思います。



表題にあるように「気持ちよく?」は少し極端かも
しれませんが、「叱る(改善フィードバック)」
が自然体で、気持ちに大きな無理をしすぎずに
叱れればいいなと思っています。


まず、前提として自分の気持ちを吐き出す、
相手にぶつけてスッキリする「怒る」は
最初から対象外です。



「叱る」「改善のフィードバック」する時に、
今、自分がフォーカスしていること、
意識を意識してみてほしいのです。

どんなことが頭をかすめていますか?

例えば、こんなことを意識していないでしょうか?

  嫌な顔みるの嫌だなぁ~
  嫌われたらどうしよう

こんな意識があったなら、
それは「自分に意識」がいっていますね。


例えば、

  相手が傷ついたらどうしよう? 
  受け取ってもらえなかったらどうしよう

こんな意識があったら、
「短期的な相手の反応」に意識がいっていますね。


これらに意識のフォーカスがあると、
叱るのは、辛いものになります。


私は自分の経験から「ガードレール理論」と
いっているのですが、要するに意識したものが
強化されるのです。

そして、このように思って叱ると、
それは相手にも伝わるのです。



そうではなくて、私は、以下の意識に
フォーカスするようにしています。

  これがチームのよい未来につながる♪
  相手の幸せと成長のきっかけにきっとなる♪


人は、肉眼でも心眼でも同時に2つのものは見えません。
よりよい未来(本来の叱る目的)に徹底的にフォーカス
すれば、「自分」や「短期的な相手の反応」が
あまり見えなくなります。

辛くなくなります。


そして、そんなイメージ・フォーカスで
叱る・改善フィードバックすれば、
それは、やっぱり相手に伝わるのです。
前向きに受け取ってもらえる可能性が
不思議とあがるのです。


もっといえば、
褒める・叱るは、私にとっては
全部、よい未来のための単なるフィードバック
としてひとまとめになってきているように
感じています。


叱る時の自分の意識の焦点を、意識して、
相手と未来にフォーカスしていけるよう
練習していきましょう。