経営の極意とは

チームSKM 吉田です。

先日、創業500年を超える、日本でも数少ない
老舗企業の経営者とお会いする機会をいただきました。

日本には創業100年を超える企業が数多く存在しますが、
500年ともなると一気に数が限られます。

帝国データバンク(TDB)の調査によれば、
創業100年以上の企業は4万6,708社(2025年時点)。
その中で500年以上はわずか47社です。

まさに「奇跡的な継続」を実現してきた企業のひとつです。

実際の対話には、長寿企業だからこそ見える
本質がありました。

今回はそこから得た
「時代に流されない経営の本質」を共有します。


<流行を追わない「勇気」>

その企業が大切にしているのは、
「自分たちの価値基準を動かさない」と
いう姿勢でした。

世の中は常に変化し、
「変化対応こそ重要」と言われます。

しかし経営者はこう言います。

「流行を追えば、どうしても一歩遅れる」

「自分たちの正解を守り続ければ、
 流行が一周したときに価値が戻る」


自社の価値を「本物」と信じているからこそ、
短期的な波に流されません。

TDB調査でも、老舗企業の共通点として
「変えるべき時に変え、守るべきものは守る姿勢」が
挙げられています。

重要なのは、
自社にとって変えてはならない核心は何か
という問いです。


<「顧客への還元」を工程から逆算する>

もう一つ印象的だったのは投資判断です。
その企業は最高品質を守るために、
あえて非効率な伝統技法を残しています。

さらに驚くのは、そのための道具を維持する木工所まで
自社で持っていることです。

理由はシンプルです。

「お客様からいただいたお代は、すべて品質として返す」

利益最大化ではなく、理想品質から逆算して投資する。

この姿勢こそが、数百年続く信頼の源です。

老舗企業が財務的に安定しているのは、
短期利益より長期信頼を積み重ねてきた結果です。


<経営哲学を支える「理論」と「言葉」>

印象的だったのは、実践と理論の融合です。

経営者の方は経営学を学び続け、
経営を深められています

・エフェクチュエーション
・サーバントリーダーシップ
・パーパス
・マックス・ウェーバーの組織論
・企業成長モデル  等々

こうした理論を土台にしながら、独自の経営哲学を
確立させていました。

特に心に残ったのは、事業承継についての言葉でした。

「後継者は、ある意味でコンプレックスを抱える。

世襲は実力で社長になったわけではない、と感じてしまう」

だからこそ、

「自分たちのやっていることを、理論として言語化する」
ことが大切だと語られていました。

理論化することで、後継者は自信を持ち、
組織は次の世代へと受け継がれていくのです。


<老舗企業の本質 変化し続けてきた企業>

TDB調査でも老舗企業には共通点があります。

・財務が強い
・不動産・金融資産を活用
・伝統産業に多い(特に酒造は老舗率80%超)・
・地域に根ざす
・小規模でも継続力がある・
・進取の気性で変化に対応

 

つまり老舗企業とは、

 「古い企業」ではなく、変化に適応し続けてきた企業 なのです。

朝日新聞出版の『日本の百年企業』でも、

・社会に必要とされ続ける
・三方よし
・成長にこだわらない堅実さ

が共通点として挙げられています。


<まとめ>

500年続く企業の言葉は、派手さはありません。

そこには、
「変えるべきもの」と「変えてはならないもの」を見極める力
がありました。

変化の激しい時代だからこそ、
私たちも一度立ち止まり、
自社の「絶対に変えていけないものは」 は何か?
問いかけてみてはいかがでしょうか

さんよし会に参加して、
一緒に言語化していきましょう


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