2027年問題を体感

チームSKM 吉田です。


近年、私たちの生活や企業経営の周辺では
「〇〇年問題」という言葉をよく耳にします。

2024年の物流の働き方改革

2025年の高齢化・介護問題

2027年のITシステム保守終了

2030年の脱炭素規制強化など、


年ごとに「構造的な節目」が続いています。

その中でも、2027年は設備・家電の更新が
一気に押し寄せる年として注目されています。

照明器具の蛍光灯製造禁止(2027年末)や
住宅設備の旧型部品の供給終了など、
企業の設備投資に影響するテーマが多い年です。

そして、この季節、特に話題になっているのが
「エアコンの2027年問題」です。


<エアコンの2027年問題とは>

経済産業省は2027年4月から、
家庭用エアコンの省エネ基準を大幅に引き上げます。

ポイントは次の2点です。

・省エネ基準達成率100%未満のエアコンは、
 2027年4月以降製造・販売できなくなる。

メーカーは基準を満たす新モデルへの切り替えを急ぐ必要がある。


この話は数年前からメディアやネットで広がり、
「エアコンは今年買い替えたほうがいい」
「来年から値上がりする」
といった声をみなさんもよく耳にしたと思います。


我が家でもここ数年、買い替えを検討していましたが、
ようやく重い腰を上げて電器量販店で話を聞くと、
スタンダードな安価な製品は省エネ達成率が80%台で、
来年以降は基準を満たせないとのこと。
(安価といっても8万円台~ びっくりです)

すでに基準を達成しているのは多機能で
高価格帯の商品が中心という説明でした。

買うなら今、というニュアンスも含めて強く案内されました。


 

<照明器具の省エネ基準との違い>

15年以上前、照明器具でも省エネ基準が設定されました。

当時は
「基準未達=製造・販売禁止」ではなかったと思いますが、


結果として基準を下回る蛍光灯器具は市場から姿を消しました。


背景には、蛍光灯からLEDへの技術革新が一気に
進んだことがあります。

LEDは消費電力が半分以下、寿命も長く、
まさに「革新的な技術」でした。


一方、エアコンはすでに高効率化が進んでおり、
省エネ性能をさらに上げるには圧縮機や
熱交換器の大型化などコスト増が避けられません。


LEDのような劇的な技術革新があるわけではなく、
「基準対応のために価格が上がる」という構造が
避けられないのです。


そのため、エアコンも照明器具と同じく、
基準未達の商品がすぐに禁止されるわけではないものの、
メーカーの平均値を達成するために市場から消えていくと
いう流れが予想されます。


<設備更新の現場で思い出した「アスベスト問題」>

少し話は変わりますが、

今回、家のエアコンを新規に取り付ける際に

「壁に穴を開ける場合はアスベスト(石綿)調査
及び対策工事が必要になることがあります」と
店頭で説明を受けました。(対象は2006年以前の住宅)

(この調査費・対策工事費は消費者負担です)


2008年頃、企業で環境負荷物質の管理を担当をしていた
自分としては、「まさか家庭用エアコンの取り付けで、
この話題が再び出てくるとは」と驚きました。

建築物のアスベスト規制(取り扱いルール)は年々厳しくなっており、
企業の設備更新でも同じような場面が増えています。


エアコンひとつ取っても、環境規制が生活の細部まで
入り込んできて、年々規制が変化していることを実感しました。

 

<まとめ>

〇〇年問題は特定の年だけの話ではなく、
制度や基準が少しずつ変わる中で毎年のように起こる
「外部環境の変化」です。
 

設備や家電の基準が変われば、価格や選べる製品、
施工条件も変わります。

つまり、こうした変化は企業にとって
「いつか来る大きな問題」ではなく、
日常の延長で向き合うべきテーマになっています。


大切なのは、問題が起きてから慌てて対応するのではなく、
業界や行政、メーカーの情報を早めに入手し、
現場での小さな変化や違和感にも気づいておくことです。

アンテナを張り、そうした「前触れ」を押さえておくだけで、
今回の事例であれば設備更新や投資の判断がぐっとしやすくなります。


これから起こる〇〇年問題は避けられないものですが、
構えすぎる必要はありません。

変化を自分事・自社ごととして意識し、
どの年の問題にも適切な判断ができるように
準備しておきたいものです。

 

*********
イキイキ働きたいカッコイイ大人のベースキャンプさんよし会」
https://s-kando.com/service/sannyoshikai