なぜ「自分を大切にする」ことが、結果的に組織を強くするのか?
チームSKM 佐々木千博です。
このメルマガの読者は経営者や
組織のリーダーの方が多いかと思います。
そして日々、メンバーの幸せと成長に悩んだり、
奔走されている方が多いことと思います。
「メンバーのために何ができるか」
「どうすればチームがもっと良くなるか」
と、自分よりも他人を優先し、
身を粉にして働く姿は、本当に尊いと思います。
しかし、ふとした時に、
「メンバーに尽くしているけれど、
「相手のことばかり考えていて、
こんな思いが頭をよぎる人もいるようです。
先日、あるリーダー(管理職ポジション)から、
こんな気づきが共有されました。
この方はこれまで「相手が先、自分は後」という考えを大切に
献身的に走り続けてきました。とても共感性豊かな方で人想い。
自分の時間そっちのけで、人の相談に深夜でも
笑顔で付き合ってしまえる方です。
仕事への情熱と誠実さにおいて、私が心から尊敬するリーダーです
しかし、ある大きな役割を終えた際、
「自分自身の未来の姿が描けていない」
そして何か人と比べたり、自分の人生を歩んでいない気がすると、
強い無力感を感じていたと気づいたとの告白がありました。
皆様は、この感情をどう捉えるでしょうか。
「滅私奉公で立派だ」でしょうか?
「少し危うい」でしょうか?
今日は、アダム・グラントの名著『GIVE & TAKE』
に触れながら、私たちが目指すべき「成功するギバー」
の在り方について考えてみたいと思います。
■ 「自己犠牲」は、持続可能な愛ではない
『GIVE & TAKE』によれば、
世の中には二種類の「ギバー(与える人)」がいます。
一つは、「自己犠牲的ギバー」。
相手の言うことをすべて聞き入れ、
自分をすり減らしてまで貢献しようとする人です。
結果的に彼らは疲弊し、搾取されがちです。
本によると、販売員に実施した調査では、
テイカーとマッチャーは年間売上がギバーの2.
成功からもっとも遠いのはギバーだといいます。
もう一つは、「成功するギバー」。
しかし、トップもギバー(与える人)とも結論しています。
彼らは、他者志向であると同時に、自分自身も大切にします。
「自分も満たされているからこそ、余裕を持って人に与えられる」
この好循環を知っている人たちです。
ここで一つ、私自身の言葉で整理させてください。
私がリーダーたちに伝えているのは、
「自利利他(じりりた)」という考え方です。
「自分だけ」が良ければいいわけではない。
しかし、「人に尽くして自分を滅ぼす」のでもない。
自分を磨き、満たし、その力で他者を幸せにし、
他者への貢献を通じてさらに自分が高まり幸せになる。
この「自分も他人も一緒によくなる生き方」こそが、
リーダーの正解ではないでしょうか。
別の仏教の言葉に「忘己利他(もうこりた)」という
言葉もあります。己を忘れて、他を利する。
「滅私奉公」という言葉もあります。
これらの言葉、私も魅力的に映りますし、
それが自然体で出来たら素敵だなぁ~
と思うのですが、
これを地で出来ている人は、おそらく、
利他で自分も本当に満たされている人、
つまり意識としては忘己だったり、滅私だったり
するけれど、実態としては自利利他の状態に
なっているのだと思います。
■ 「自分の人生」を描くことが、組織を成長させる
もしかすると、私、自己犠牲タイプギバーかも。
「いい人」とよく言われるけれど、
時々、このままでいいのかな?と思ってしまう。
もしあなたが、そのようなタイプなら、
自分がやりたいこと、好きなこと、未来の夢・志を
具体的に描いてみませんか?
「自分の人生の目標」や「ありたい姿」が明確であれば、
日々の業務や人への向き合い方も変わります。
「相手の要望に応えること」が目的になるのではなく、
「自分のありたい姿に近づくために、相手にどう貢献するか」
「相手に貢献しながら、どう自分のありたい姿に近づくか?」
という視点にシフトするからです。
リーダーが自分自身の幸せと成長を本気で描き始めた時、
メンバーへの接し方も変わるのではないでしょうか?
もともとギバーの資質のある方ですから、
自己犠牲型でなく、成功型ギバーに近づけると思うのです。
尚、自己犠牲型ギバーなリーダーは大きな目線で見た時に、
マイナス面も大きいです。
部下達が、「あんなに大変なら私は管理職になりたいくない」
と思ってしまうのです。
誰もリーダーになりたがらない会社が
中長期的に繁栄するとはとても思えません。
そして、緩やかに死に向かう会社が、スタッフを
幸せにできるとは思えません。
もし今、少しだけ「自分をすり減らしているかも」
と感じているなら、ぜひ一度立ち止まってみてください。
そして、これからの1年、3年、5年で、どうなっていたいのか。
どんなふうに笑い、どんな仕事をして、誰を喜ばせているのか。
まずはそれを紙に書き出すことから始めてみませんか。
自分という軸をしっかり持ったリーダーが、
自分も大切にしながら貢献できるリーダーが、
周囲を照らすことができると思うのです。
成功するギバーになって、
自分も大切にしながら、
ただ「いい人」になるのではなく、
「よき影響力を与える人」になっていきましょう♪
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