ビッグモーターから学ぶ 組織風土の重要さ
こんにちは!
佐々木感動マーケティングの雪山さやです。
毎週日曜日の感動経営通信メルマガは雪山からお送りします。
ビッグモーターの
損害保険会社に対する不適切な保険金請求行為について
ニュースを目にされた方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
「社内でどんなことが起きていたのか?」を
もっと知りたいと思ったので
調査報告書を読んでみました。
▼ビッグモーター
2023.07.18 当社板金部門における
不適切な請求問題に関するお詫びとご報告
https://www.bigmotor.co.jp/
ここからは調査報告書の一部を抜粋して
ご紹介したいと思います。
特に組織風土を作っていると感じた部分について
一部を抜粋します。
■常態化していた不正行為
(上記PDF15ページから)
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アンケート回答者382名のうち104名の従業員が
不正な作業に関与しており、
回答者382名のうち68名が
他の者による不正な作業への関与を見聞きしていた。
修理対象の車の写真を撮影する際に、
実際には損傷がない部位に
あたかも傷があるように撮影をしたなどと回答した。
104名のうち61名が
不正な作業を行った理由に
「上司からの指示」と回答した。
その原因には
・会社が売り上げ向上を最優先としていた
・上司に逆らえない雰囲気だった
ことが挙げられる。
経営陣がどの程度、
現場の不正を把握していたのか
経営陣からの組織的な指示であったかの
事実は認められなかった。
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■どのようにひずみが出ていったのか?
(上記PDF21ページから)
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長年工場に勤めている従業員からは
業者の規模にかかわらず常態化していると
話す者もいたという。
2018年にも
売上の前倒し計上や、架空計上の
不正が明るみに出たことがある。
ノルマ達成が最優先で、
部長からの叱責も多くあったという。
架空計上などの不正は部長の指示によるものだと
従業員は話す。
部長からのプレッシャーのもと
現場従業員は法令順守の意識が希薄になっていった。
この時には、責任者である部長を降格させたのみで
組織文化の見直しや、他部署の調査が行われることはなかった。
別の部署でも
同様のプレッシャーをかける部長がいたという。
背景には昇格人事にこのノルマ達成が
最重要視されることが挙げられる。
また、不正とは別に降格処分が頻発した。
降格の理由としては
定期的に実施される環境整備点検の結果が
不良であったということ。
対象者には弁明の余地もなく
本人にも詳細な理由の説明はなかったそうだ。
降格処分をうけた者は
転勤をともなう減給降格処分をうけていた。
経営陣による有無を言わせない
降格処分が頻発したことにより、
経営陣に従わなくてはならない組織風土が
醸成されていったと推察される。
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■調査委員会からの目標設定についてコメント
(上記PDF28ページから)
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そもそも車両事故に対する修理工賃は
対象車両の損傷状況によって決まるものであって
工場の従業員が努力したところで
大きく上下するものではない。
工場の従業員がお客さんに
「事故を起こしてくれ」といえるものではない。
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目標設定すべきでないところに
過度な目標設定をし
ノルマ達成を人事評価に使っていたことが
不正がはびこる大きな元凶になっていた
ということが報告書からにじみ出ています。
今回は引用からのご紹介が長くなりましたが
学びになる箇所はありましたでしょうか?
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