組織を強くする「見えない仕事」の正体

チームSKM 吉田です。


先日、朝ドラ『ばけばけ』のセット公開に
行ってきました。


会場に着くと、すでに長蛇の列。
視聴率低下や内容への賛否は耳にしますが、
それでも1時間半待ち。
朝ドラという文化の根強い人気を、肌で感じました。


ようやく「天国長屋」のセットに足を踏み入れると、
そこには「作り物」とは思えないほどの生活感が
広がっていました。

壁の質感、置かれた小物、光の入り方、色のトーン。
どれも映らない部分まで徹底的に作り込まれている。
子どもたちの落書きまで再現されていました。

案内の方によれば、当時の文献から復元した建具や
生活道具を正確に再現。

地面には水はけをよくするため、
松江産のしじみの貝殻が使われているとのこと。
「ここまでやるのか」と思わず唸るほどの
こだわりでした。



さらに印象的だったのは、演出家の方の言葉です。

現場ではゴールを細かく決め過ぎないようにしています。
 余白があるからこそ、照明や美術、俳優の芝居など、
 各セクションの創造性が生まれる。
 演出の役割はみんなが向かうゴールを
 指し示すことなんです。
 」


この言葉を聞いた瞬間、
私はセットの裏側にいる多くの
「裏方の仕事=見えない仕事」の存在を
強く意識しました。


<見えない仕事が、作品の質を決めている>

ドラマと聞くと、
主演俳優や脚本家、監督に注目が集まりがちです。

しかし実際には、
美術、装飾、大道具、照明、音声、衣装、小道具、
制作進行、カメラなど、表に出ない人たちの
仕事が積み重なって世界観が成立しています。

生活感のある机の傷。
使い込まれたように見える小物。
光の角度ひとつで変わる空気感。
役柄の人生を語る衣装の質感。

ほこりの表現には本物ではなく、
コンスターチ(トウモロコシ由来のデンプン)が
使われているそうです。

こうした細部への工夫こそが、
作品のリアリティを支えています。


中小企業も同じ構造で動いている>

実はこの構造、ドラマ制作だけの話ではありません。

・営業が成果を出せるのは、
  それを支えるスタッフがいるから

・現場が安全に稼働できるのは、
  環境を整える人がいるから

・社長が意思決定できるのは、
  正確な情報を上げる人がいるから

「表に見える成果」は、
  必ず「見えない仕事」に支えられています。

組織は舞台。
そして経営者は演出家です。

細部まで管理するのではなく、
「どこへ向かうのか」というゴールを示し、余白を残す。

その余白が、現場の創造性自律性を引き出します。


<見えない仕事を“見える化”すると組織は強くなる>

ドラマの世界では、スタッフロールという形で
全員の名前が残ります。
しかし企業では、

・誰がどんな価値を生んでいるのか
・どの仕事が成果につながっているのか
・どの役割が組織文化価値観を支えているのか

これらが曖昧なままになっている会社も少なくありません。

見えない仕事を見える化し、価値として認めることが
できる組織は強い。

なぜなら、

・人は「自分の仕事が役に立っている」と
 実感すると主体的に動く

・役割の違いが「対立」ではなく「補完」になる

・セクション間の関係の質が高まり、
 好循環が生まれるからです。


最後に>

『ばけばけ』のセット公開は、単なる展示ではなく、
組織の本質を映す鏡でした。

価値は、見えないところでつくられている。
そして、その価値を認められる組織は強い。

あなたの会社の「見えない仕事」は、
誰が言語化していますか?

認めてあげていますか?

もし、組織の関係の質を高めたい、
見えない価値をきちんと見える形にしたい。

そんな思いをお持ちなら、さんよし会で一緒に
このテーマを深めてみませんか。

経営は「物語の演出」です。
ゴールを示し、余白をつくり、そこに人が自律的に
動ける場を設計すること。
その具体的な設計について、
安心して対話できる場をご用意しています。

あなたの組織に、より良い循環が生まれる
きっかけになれば嬉しいです。


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