個別にほめたほうがいいケース

チームSKM 水村です。

ほめるときは、必ずみんなの前でほめることが正解か。

今回はそのような内容をお送りします。


皆さんは、人をほめるとき、どんな場面で伝えていますか。
人材育成やマネジメントでは、よくこんな言葉を耳にします。


「説教は個別で、ほめるのはみんなの前で」


この考え方には、大きなメリットがあります。

 

人前でほめられると、
「自分の頑張りをみんなに認めてもらえた」という喜びがあります。


周りの人も、「あんな行動が評価されるんだ」と知ることができ、
良い行動がチーム全体に広がっていく効果も期待できます。


ですから、基本的にはとても良い考え方だと思います。


しかし私は、ほめ達(一般社団法人 日本ほめる達人協会)
の学びを実践する中で、
1つ提案したいことがあります。


それは、

「ほめるときも、個別に伝えたほうが良い場面がある。」

ということです。

 

例えば、チームの中で飛び抜けて実力のある方がいたとします。
その方は誰よりも仕事が早く、成果も出していて、周りから見ても「すごい人」です。


そこで、みんなの前で、

「○○さんはもう即戦力ですね。」

「今すぐ昇進してもいいくらいです。」

そんな言葉をかけたとしましょう。

 

もちろん、その方はうれしいかもしれません。
でも、その場にいる他のメンバーはどう感じるでしょうか。

「自分はそこまで評価されていないんだ。」

「比べられているのかな。」

そんな気持ちになる人もいるかもしれません。

 

もちろん、そのような意図はまったくなくても、
人は周りとの比較の中で自分を見てしまうことがあります。

結果として、一人をほめたつもりが、
他の人の意欲を下げてしまうこともあるのです。

 

また、ほめられる側の性格も大切です。

人前でほめられることが好きな人もいれば、苦手な人もいます。

特に、普段あまりほめられ慣れていない方は、突然みんなの前で大きくほめられると、


「そんなに注目しないでください。」

「恥ずかしいな。」


と萎縮してしまうことがあります。

 

本来はモチベーションを上げるためのほめ言葉が、
かえって緊張や負担になってしまっては本末転倒です。

そんなときは、人がいない場所でそっと
伝えるほうが、相手の心に届くことがあります。

 

「実は今日、とても良かったですよ。」

「あの対応、本当に助かりました。」

「あなたの頑張りをちゃんと見ていました。」


静かな場所で、落ち着いて伝えられた言葉は、相手の心に深く残ることがあります。

人前では照れてしまう方でも、個別で伝えられると素直に受け取れることが少なくありません。

そして、「見てもらえていたんだ」という安心感が、次への意欲につながります。

 

大切なのは、「みんなの前でほめること」ではありません。

相手が一番うれしく感じる伝え方を選ぶことです。

 

これは、ほめ達の「価値の発見」にも通じる考え方だと思います。

相手の価値を見つけるだけでなく、その価値が最も伝わる方法まで考える。

そこまでできて初めて、本当の意味で相手を大切にしていると言えるのではないでしょうか。


もちろん、みんなの前でほめることが効果的な場面もたくさんあります。

 チーム全体のお手本になる行動。

 努力をみんなで称えたい場面。

 周りにも良い影響を広げたい場面。

そんなときは、ぜひ積極的に人前でほめてください。

 

その一方で、

「この人は人前では照れてしまうタイプかな。」

「この言葉は他のメンバーと比較されているように受け取られないかな。」

そんなことを少し考えてみるだけで、ほめ方はもっと相手に寄り添ったものになります。

 

ほめることに「これだけが正解」という方法はありません。
大切なのは、相手の立場や気持ちを想像することです。

相手は、どんな伝え方なら一番うれしいだろう。

どんな言葉なら素直に受け取れるだろう。


そんな視点を持つことができれば、ほめ言葉は単なる評価ではなく、
相手の心を温かくし、自信や意欲を育てる贈り物になります。


ぜひ次に誰かをほめる機会があれば、「何を伝えるか」だけでなく、
「どこで、どのように伝えるか」にも目を向けてみてください。


その一工夫が、相手の笑顔を引き出し、
より良い人間関係やチームづくりにつながっていくのではないでしょうか。


*********
■イキイキ働きたいカッコイイ大人のベースキャンプ「さんよし会」
https://s-kando.com/service/sannyoshikai