直観と論理思考

直観をつかってますか?
きっちりと論理を筋道立てて考えていますか?

どちらかに偏っていませんか?


第4次産業革命・AI革命の現代、
「直観」の重要性が増してきているように感じています。

AIは、大量のデータがあるときに、
論理(ルール)があるときに、
無類の力を発揮すると思っています。

しかし、実社会では、いつも十二分な完全な
情報が与えられることはないし、
ルールが完全に与えられていることも
ありません。


そこで、我らが人間の「直観」の出番♪


今日は、まず「直観」と「論理思考」
の特徴、メリット、デメリットについて、
整理してみたいと思います。


■直観

過去の経験や、蓄積された見識に
よって、瞬間的に判断する力

<メリット>

・決断が早い

・情報が少なくても、大きく外さない
 (人による)

・直接的に関係のない経験や情報も活用できる

・新しいアイデアや発見に繋がることも多い

・心がOKだしているので、行動しやすい


<デメリット>
・人に説明しにくい

・判断の第三者評価が難しい
 論理的でない、言語化されていない領域
 が大きいので客観評価が難しい。
 誤った判断の時、正しにくい。

・良くも悪くも属人的。
 個人的な偏見や感情に左右されやすい。

・人を説得し、協力してもらうのは、
 直観だけでは難しい




■論理的思考

一定のルールや前提に基づいて、
思考の筋道が言語化されているもの

<メリット>
・説明しやすく、評価・検証が容易
 筋道が言語化されており
 評価、検証しやすい

・複数の人の考えを積み上げて
 精度を上げられる

・段階的に解決できる
 複雑で直感的に分からない問題でも
 筋道立てて考えることで解決可能。

・頭で納得いて行動できる。


<デメリット>
・AIの方が早く正確
 なことが、これからどんどん増えそう

・情報が少ないと薄っぺらい論理思考しか出来ない


・時間がかかる
 詳細な分析には時間が掛かる。
 論理思考の技術が必要。(個人差)

・新しいアイデアは生まれにくいように思う
 (ここでは後付け論理は対象としていない)

・理屈で分かっても、やる気しない
 ということはよくある(人は理屈だけで動かない)



それぞれ、一長一短があると思います。


論理だっていると正しい、論理的である=頭がいい
みたいな印象が世の中にあるように思います。

論理というのは、言語化が鍵であり、
言語化した時点で、
単純化・概念化されるので、
複雑な現実を、
複雑なまま捉えることは出来ません。

先に直観があって、論理を後付けしている
だけということも沢山あるように思います。
この場合、直観が主人で、論理は従者ですね。

また、論理は前提やルールに基づいて
そこから筋道が通っているというだけ
なので、論理的=正しい でも勿論
ありません。


直観は「勘」と言われてしまったりして、
本人は確信があっても
大外ししていることもあります。
勘だけで話しても、多くの人は聞いて
くれないし、協力してくれません。


どちらも磨きたい!
と思うわけです。


ですが、時代の流れ、AIの革新を見るにつけ、
情報量に頼らない、ルール以外も活用できる
「直感」が以前と比べて、
相対的に重要度が増しているように
個人的には思っています。



AI時代、直観と論理は大切なテーマの
一つと思っています。