メールCCをお願いしてキレられた話
ある外国で働いた経験のあるAさんから
伺った話です。
メキシコ人と働いていた時に、
「メールCC付けてくれると助かる」
といったことを伝えたらしいです。
すると、そのメキシコ人の方が
非常に怒ったらしいんです。
私達の感覚では、CCね♪OK、OK。
情報共有してほしいってことね。
といった反応だと思うのですが、
そのメキシコの方は大変怒ったらしいんです。
なぜだと思いますか?
同じモノゴトでも文化的背景や個人の経験から
形成される色眼鏡が必ずあります。
日本人は日本人のフィルターがあるし、
同じ日本人でも違うフィルターがあります。
そのメキシコの人も、フィルターがあったんです。
どうも、そのメキシコ人の方は、
「私の仕事を監視しようとしてる!」
「そして、私から仕事を奪おうとしているかもしれない」
そんな風に感じたらしいのです。
私からすると、なんでそうなるの?
と思ってしまいますが、
日本は農耕文化の中で、分かち合う文化や、
助け合うといった文化がある。
日本は希望通りかは兎も角として、
仕事自体に困ることも比較的少ない。
メキシコは、少ない仕事を勝ち取るという
風土・側面があったというんですね。
日本が云々、メキシコが云々いいたいわけではありません。
皆、違った背景をもっている。
国が違えば尚更であるし、同じ日本人でも違う。
そんな時に、どうコミュニケーションすれば、
齟齬が減るのか?ということを考えたいのです。
もしAさんが、行動のお願いだけではなく、
「お互いの仕事の状況を共有することで、
アナタの進捗も踏まえて私も仕事を進めたいから
メールCC をつけてくれる?」
と言っていたら、そこまでは怒られなかった
かもしれませんね。
目的や、背景にある状況や考えを伝えることで、
単純に行動をお願いするだけよりも、
納得感が上がったり、
行動の圧があがったり、
すれ違いがグッとへって、
気持ちよく仕事出来ますね。
同じ文化的背景の中にいる日本人同士では、
メキシコ人ほどのすれ違いはないかも
しれませんが、それでも一人一人、
思っていることは違うものです。
チームが最大成果を出すために、
丁寧なコミュニケーションをしていきましょう。
※お断り
研修講師の練習の場で、小耳に挟んだ話なので、
メキシコに関する部分、正確性は保証の限りではありません。