「もう想定外なんて言葉、使われへんがな」

チームSKM 中川隆浩です。

こんにちは。


台風10号が猛威を振るい、日本を縦断しています。

(このメルマガは8月28日に書いています。) 
このメールをお届けするころには勢力が弱くなっているかもしれませんが、
各地の無事を祈っています。


皆様、ご家庭での備えはいかがですか?  
水、米、保存食、電源、ボンベ式コンロ…
家族構成、お住まい、暮らし方に合わせた適量の備えをしましょう。
(買い占めは避けましょうね)


もちろん、企業にも備えが必要ですね。 


私は、中小企業のご支援業務のひとつとして、 
「事業継続力強化計画」(ジギョケイ)を策定するお手伝いをしています。

地震、津波、台風、洪水といった自然災害や 
感染症やサイバーテロに対応すべく、 
災害発生時の初動計画を作るというものです。


詳しくはこちら
https://kyoujinnka.smrj.go.jp/

 
この業務において、とあるご支援先でこの1か月の間にこんなコトがありました。


この企業様が取り組まれる主な目的は、 

・有事の際に事業を3日以内に再開させるということ
・従業員の安全と安心な生活を守る
・事業の社会的責任を果たす


具体的に対応を想定する自然災害は大きく2つ。 

1つ目は、南海トラフ大地震による揺れ、津波 
2つ目は、台風などによる高潮 

これまでに阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震…にも 
即時対応し、現地で支援を行ってきた実績があること。
さらに、6年前の台風による高潮で甚大な被害を受けた経験もお持ちでした


このような条件のもとで、ご支援を開始しました。

これまで数々の経験をされた役員の方の一言。
「こんだけ経験しとったら、もう想定外なんて言葉、使われへんがな」
すると、予言が当たったかのようでした。 

 

2回目のご支援時間中、宮崎県沖で震度6弱の地震が発生。
「南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意」が発令されました。
その後、1週間様子見、という状況が続きます。 
これまでだれも経験していないことがまさに起きたわけです。


スーパーの店頭からまず水が消え、お米が消えていきました。 
ネットでもポータブル電源が売り切れ、と聞きました。

 

こちらのご支援先では、備蓄品の取り組みが進んでいるので、
慌てておられる様子が全くありませんでした。
むしろ、この経験を計画に反映させていくとのことでした。

 

3回目のご支援の時には、
「今回の台風はかなりヤバいでぇ」と今回の台風の話題になりました。 
すでに土嚢や止水板の手配に動いているとのこと。 
まだ、台風になったばかりだというのに… 

次の日には、さっそく土嚢を用意している画像を 
送ってきてくださいました。


どうしてそこまでされるのですか?の私の質問に、
先ほどの役員の方が応えてくださいました。

「そら、企業としての責任やんか。」 

「お客様に迷惑かけられへんやん。」 

「そういう仕事、私たちの仕事は。」

 

シンプルな言葉でしたが、企業経営の真髄を見たような気がしました。

経験を活かし、アンテナを立てる。
アンテナを立てて、速やかに行動。 
今回の教訓を活かしていきましょう!


皆さまのご無事を祈念しています。
くれぐれも安全にお過ごしください。