人財育成の生産性をあげる方法(3)


前号では、研修『前後』が大切ということで、

前:目的・目標を持たせて参加させる
  (出来れば、頑張ってこいよ!というムードも)
後:アウトプット機会、応援体制をつくる

をお伝えしました。

これは、経営者や上司がやればいいということ
ではなくて、組織全体として、そういう空気で
あるとより望ましいです。

まったく育成効果が変わるので、
ぜひやってほしいことです。


さて、今回は「やること」ではなくて
「マインド」面で重要なことをお伝えしたい
と思います。



前号と同様に研修前と研修後について
扱いたいと思います。


集合型研修で若手向けの研修の場合、

「この場に、有給休暇をとって、自腹で
 来ている人いますか?」と聞きます。

ほとんどの場合、0です。

そして、
「会社にもどったら、
上司や同僚にぜひ、ありがとうと共に報告
してくださいね」とお伝えしています。



「なぜなら、・・・」ということで、
以下のような趣旨のことをお伝えしています。


・皆さんは給料をもらってきているので、
 仕事である。報告、これは当然。

・皆さんがここに来れているのは、
 今日の現場を代わりにやってくれる
 仲間がいるから

・ここの研修代のための利益も皆の
 頑張りで得たもの。上司等が期待して
 あなたが代表して参加している。

・感謝の気持ちを伝えると共に、
 しっかり報告会などすれば、参加
 できなかった人にも共有できる。
 自身の知識定着にもなり、仲間に恩返しも出来る。


そんなことを分かって、感謝の気持ちを
もって参加する人と、当たり前と思ったり
場合によっては罰ゲームと思って参加する人
では、当然得られる学びも違うし、
仲間の応援も変わるよね。


と、そんなことを伝えているのです。



つまり、研修前に「感謝」と「恩返し」の
マインドセットが作れているか?

ということです。


マインドセットなので、押しつけではできません。

どうするのか?

まずリーダーである貴方からやってください。


さらにいえば、学びの報告をしてくれた
部下や後輩に、教えてくれてありがとう!
一緒にやろう!といった感謝返しと応援・伴走
をしてほしいのです。

すると、研修に行った人はますます
やる気になるでしょうし、研修参加者が
輝けば、「私もあの人のようになりたい♪」
とプラスのスパイラルが回り始めますよ。