内的対話と対人関係力

前号では、内的対話により、

・自己理解が進んだり、
・感情のコントロールができたり、
・自己効力感をあげられる

というようなお話をしました。
別の言い方をすれば、自分のメタ認知能力と
自己コントロール力を高めると、
自分にとって良いことあるよ。
というお話でした。


では、これは、自分の中でだけ機能する
ものか?と言われると、そうでもないと
思うのです。


たとえば、
自己効力感が高まると、他者に対しても
オドオドする必要が減ります。
結果、いい関係が築きやすくなる。
自信を持って接することができると、
対人影響力が強まるということが期待できます。

内的対話を充実させることで得られる
対人関係力のプラス要素を
いくつか挙げます。



■信頼関係づくり

何をするにも、まず信頼関係が重要です。
自己認識が高く、感情を調整できると、
無用に他者と衝突することが減ります。
それだけでも信頼関係を壊す要素が
大幅に減ると思います。


■効果的なコミュニケーション

たくさん内的対話をすることで、
自身の考えが明確になってきます。
結果、相手に分かりやすく伝える力も
高まります。自分の意見や感情を明確に
伝えられることは、コミュニケーションに
おいて大いにプラスになります。
語彙力・表現力も豊かになるので、
コミュニケーション力があがります。


■リーダーシップ発揮

内的対話を重ねると、自分の価値観や
ビジョンを明確にすることができます。
チームを率いる時などは、自身の
ビジョンを共有し共感してもらうことが
鍵になります。


ということで、内的対話は、対人影響力にも
大いに関係すると言えます。

内的対話を豊かにすることによって、
自己理解を進め、感情を調整し、自己効力感
を高めることが、よき対人関係づくりにも
プラスに働きます。


自身を振り返って、
改めて内的対話を豊かにすることは、
人生や仕事の豊かさにプラス効果が
あると改めて感じました。


昨日は一日の振り返りということを
内的対話の充実手段としてお伝え
しましたが、もう一つ、私が日常的に
使っているものを今日はお伝えします。

それは、自分ツッコミです(笑)



・今の心の状態は?

・なぜ、今、この感情になっているのだろう?

・自分がこう考えた背景に何があるのだろう?

・その考え方で本当にハッピーになるだろうか?

・どう捉えると自他の幸せになる?

・どういう感情になればよい?
 (感情はなるものです)

・今は〇〇な感情に積極的に浸ろう♪


などなど、考えや感情に、
一人ツッコミするのです。


問いが人の思考を方向付けます。

一人ツッコミを日々している内に、
自分を客観視する力が増します。
内的対話力があがります。


一人ツッコミ、いろいろ試してみて
自分にとって使いよいものを
ぜひ見つけてみて下さい。