立ち食い寿司やさんに思うサービスの差別化

チームSKM 中川隆浩 です。

こんにちは。

みなさんは白いお米、お好きですか? 


お米が店頭からなくなった時の反動でしょうか、 
新米が店頭に並び出したころから、
やたらと白いお米が美味しく感じ、 
それまで控えていた夜の白ご飯が復活。

お腹のまわりが豊かになってきている今日この頃。 
いかんいかん…

そんな私、小さい時からお寿司が大好きで、 
40年以上ご贔屓にさせてもらっているお店があります。 
そこは、掘りごたつ式の個室でとても落ち着きます。 
いつ行っても変わらない味でとても安心します。 


先日、そのような昔ながらのお寿司屋さんとは対極にある 
立ち食い寿司なるお店に初めて行ってきました。
そこで見た逆張りの経営について考えてみたいと思います。


そもそも私は、立ち食いでの外食はほぼ記憶にないぐらい、利用しません。
ましてや、お寿司では考えられない。

そんな私が、どうして行ってみようと思ったのでしょうか。


久しぶりに目の前で昔ながらの寿司職人さんが、 
握ってくれる感覚を楽しみたかったからです。

オススメは何? 
今の旬は? 

そんな職人さんとの会話を楽しみながら、
次は何を握ってもらおうかな~なんて、楽しいですよね。 

まずは、最初に注文しようとしたら…
その方法にビックリ!
今や非接触が主流となって、 
アプリだの、タッチパネルだの、ロボットだの、 
が当たり前になってきている中で… 


手書き!
自分で紙に食べたいお寿司を書いてお渡しするシステム… 
堂々と世間の逆のど真ん中を行ってますよね?! 


店員さんにお聞きしました。 
「間違えたり、忘れたりしないんですか? 
 なんでこのやり方なんですか?」 


 「たまに、しますよ(笑)
  でも、そこに会話が生まれるじゃないですか~」 

 「そうしたアナログなところが逆にウリなんで。
  ウチの社長がお客さんとの会話とかそういったことを大切にしろって」

 「私たちは、後発だから、何か特徴を出さないと生き残っていけないんで…
  このシステムじゃなくなった時、社長が変わったんだと思ってください(笑)」 

 「これで気に入っていただければ、またいらしてくださいね!」  

 

このやり取りがあるからこそ、 
「ご馳走様でした~、また来ますね~!」 となりますよね。


こうしたやり取りが楽しく、 
つい、手書き注文も枚数を重ね、 
お腹も膨らんでいきましたとさ。 


そのお会計。 

どうも、私の手書きの伝票から、目視で読み取っている様子… 
スタッフの若い女性曰く、すべてのネタの金額を覚えている(!)とのこと。

アナログ極まれり… 
この徹底ぶりが凄いですよね。 

そこはデジタルでも… 
と思うのは「無粋」ということなのかもしれません。

 

周りに流されることなく、愚直に。  

私たちの商品やサービスはこれだ!と自信をもってやり切れるかどうか。 
生産性向上、効率・非効率、楽とは真逆の部分があってもいいんじゃないか。
時代の逆を行く勇気と取捨選択の意思決定ですね。

デジタル ⇔ アナログ 
生成AIでサクッと ⇔ みんなでワイワイ協議 

どちらもできるのが今流なんでしょうね。 


その土台となるのは、 
何を置いても社長のあり方と社風づくり、だなぁ~ 


また、あの子が握ってくれたお寿司を食べに行きます。