お盆を前に考える看取る喜び@自宅

チームSKM 中川隆浩です。

こんにちは。

お盆休みが目前となりましたね。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?
会社によっては18日までお休みといったところもあるかもしれません。
うらやましい限りですw


さて、今回は、「看取る喜び@自宅」ということを考えてみたいと思います。

つい最近、身内がなくなり、初盆を迎えることになりました。

少ししんみりとしたお話なので、
ご興味のない方、読み飛ばしていただいてもかまいません。


この7月の初旬で99歳。
100歳まであと4か月、とても元気でした。

家事も、買い物も、生活のあらゆることを一人でこなしていました。
この先も100歳を軽く超えてずっと元気に過ごしてくれる…
そう信じていました。


暑いのもあったのでしょうか。

元々血圧が高く心臓に負担がかかっていたこともあって、
私は介護器具の調整や使い方を説明したり、

自宅療養を手伝っていました。


そんな中、ある日ちょっとしたことで室内で転倒。
幸い骨折等はなかったものの、念のため入院することに。

すぐに退院したものの、1週間もしないうちに急激に弱っていき、

転倒から3週間、あの世に旅立っていきました。
本当にあっという間でした…



生前、私が専業主夫をしていた時に、

身の回りの介助をしたり、
買い物に同行したり、

手が届かないところの掃除を手伝ったり、
大相撲を一緒に見たり、

阪神タイガースの試合を見たり、
戦後間もないころの話をただ聞いたり、

そういったお世話をしていました。

そういう時間を過ごしていたおかげでしょうか。

今回亡くなるという事実に直面しても、
わたしには不思議なほど寂しさというものを感じなかった。

それは、折に触れて、一緒の時間を過ごしていたからだろう、と。

「あそこのスーパーの鮨はうまい~」
「どこでどんなお買い得品を見つけてどのくらい得した~」
「投資でいくら損した得した~」
「デイサービスの誰かさんがこんな話をしてた~」

といった他愛もない雑談がどれだけ幸せなことで、
最期を迎えるまでにどのような時間を一緒に過ごしているか、
ということがとても大切なんだと感じます。


今回、自宅で静かに息を引き取り、
それを家族全員で見守ることができました。

訪問看護師の方にきれいに清拭(せいしき)していただいて、
その1時間以内に息を引き取りました。
まるで、自分の最期はここだということをわかっていたかのようでした。

訪問看護師の方と一緒に、後のことを進めていくときに、
身内ながら見事な「身終い」だったなぁと感じ、思わず涙しました。


最後の洗髪をしてもらった後、
私の父と一緒にドライヤーで乾かして髪をといて、
エンゼルメイクを女性たちに。

お通夜で最後を一緒に過ごし、
翌朝、棺へ移すのを男性の手で。


これが故人の遺志でした。
私たちが力を合わせて全うできたのは、
残った私たちに対する最後のギフトとして
「看取る喜び」を残していってくれたのかもしれません。


今回、実家にて全てのことを進めていくことができました。
父母や兄による退院後の介護、往診と看護、死亡診断、死後の処理、
葬儀会社の手配、見積、お通夜からお葬式まで、役所への届出関連、
相続…色々なことが学びになりました。


初盆を迎え、静かに手を合わせたいと思います。