ハイプレッシャーの場面、どんな声かける?
前号で、娘の中学受験に関連して、
「志」と「愚直な積小為大」の話をしました。
中学受験は、本当に精神的にもまだまだ未熟な
子ども達が全力出向きあい、それに、
親の愛情やら期待やら先入観やらが入り交じって
本当に色々なものが凝縮されているなと
今回の体験で感じました。
私にとっても、若手社員育成とはまた違う
難しさを感じる豊かな体験でした。
さて、関西では1月18日(土)から一斉に
受験が始まり、21日は一部を除き、
ほぼ終了しつつあるのですが、
1月17日(金)の夜に30分だけ、塾の先生から
激励の言葉がZOOMでありました。
中学受験は文字通り、人生初レベルの
やり直しゼロ(浪人できない)、一回こっきりの大チャレンジ。
(大学受験も、仕事も、何度でも、やり直しOK)
小学生で容赦ない相対評価の世界で、
〆切りがあり、否応なく結果が白黒はっきりし、
プレッシャーも相当。
塾の先生も、親も、もちろん子ども達も、
一つの目標に向かって2・3年向き合った先で、
2・3時間のテストですべてが決まる。
そんな状況で、最後に塾の先生が何をいうか?
というのは、仕事の大舞台のチャレンジで、
部下や後輩に何をいうのか?に通じると思います。
どんな話があったか、ご紹介したいと思います。
■先生A
中学受験というのは、
みんなができる経験ではない。
入試も一つの経験、ドキドキも、楽しんで欲しい。
そして、たくさん考えて合格してきて!
■先生B
体調はどう?
ジェットコースターに乗る前のように
不安かもしれない。
でも、先生が、怖くないジェットコースター
の乗り方を教えます。
怖いかも、、、でなく、
いくぞーーーー!と前のめりだと
ジェットコースターは早いだけの車になる。
いってやるーー!という気持ちで。
言い訳ならないように、本気の本気で!
■先生C
絶対合格したいんだ!という気持ちが大事。
その気持ちだけ持ち続けよう!
大丈夫です!大丈夫です!大丈夫です!
合格するので大丈夫です!
■先生D
普通にやろう。
明日だけ二倍速とか、慎重すぎてスピード半分にしない。
普段と違うことしない。
いつも通りやれば、合格する勉強してきた!
いつもの頑張りでやる。
■先生E
一人ぼっちの気持ちになるかもだけど、
ポケットにミニサイズの先生を連れていくといいよ。
一緒にいて欲しい先生を連れて行って受験してください。
どうしよう!ってなったら、ポケットの先生に聞いてみて。
ポケットから教えてくれるよ。
などなど。
さて、お気に入りはありましたでしょうか?
名言など世の中にたくさんありますが、
大事なのは、頑張ってきた部下、
プレッシャーに押しつぶされそうな挑戦
をしている部下にかける自分の言葉を
もっていることかなと思います。
正解は存在しないけれども、
借り物言葉は、無力なんだろうな。
と思うのです。
ちなみに私は、教室に送り出すとき、
一言だけ「大丈夫、いってらっしゃい」
と笑顔で手を振って見送りました。
これも正解か分かりませんが、
余計なこと言わず、非言語で伝わればいいなと。
あなたは、どんな言葉をかけますか?