効果的な「ほめ方」と留意点
前号では企業において「ほめる」文化・土壌を
豊かにすることのメリットをお伝えしました。
今日は、以前お伝えした3S!(すごい、さすが、すばらしい)
など以外でもう少し詳しく扱ってみたいと思います。
基本的なことですが、今一度確認しましょう。
■具体的にほめる
具体的にほめることが非常に重要です。
「よくやった」という抽象的な言葉ではなく、
具体的な行動や成果を伝えましょう。
例えば、「先ほどの会議で、自分なりの意見を
伝えられていて良かったよ。
説明もよく整理されていて分かりやすかった。
2ヶ月前は無口だったから、すごく成長!」
というように具体的に伝えられると、
社員は自分の成長を実感できますね。
■プロセスや努力をほめる
結果だけでなく、そこに至るプロセス(努力や工夫)
をしっかりみて褒めることが効果的です。
例えば、「ここまで何度も壁にあたりながら、あきらめず
ピボットしてここまで持ってきたのは本当にスゴイ!」
とか、「がんばってる姿に感動した。私もうれしかった」
など、過程や努力をほめることで、
「見てくれている。いつも気にかけてくれている。
見守ってくれている」と感じることができますね。
■タイミングを逃さない
気づいたときにすぐほめる。
例えば「すぐ対応してくれてありがとう」
「今のコメントのアイデアすごい!」
「わかりやすい資料、ありがとう」
など、短くても、その場ですぐ!。
■公の場でほめる
皆の前で称賛されることで、誇らしさが倍増します。
ただし、恥ずかしがり屋さんなどの場合は、
逆効果の可能性もあるので、要判断ですが。
褒める以外に、先生として上手くいった事例を
紹介してもらうというのもありです
■第三者経由でほめる
第三者を経由してほめるという方法もあります。
陰口という非常に嫌なものがありますが、
意図的な影褒めもありです。
■YouメッセージよりIメッセージ
「すごい」より、実は「ありがとう」
の方がよっぽどパワフルです。
■逆にこれはやめようということ
・お世辞や上から目線の態度は逆効果。
・相手をコントロールしようとしない。
・人と比較するような褒め方「〇〇さんよりすごい」
などはしない。
・過度なほめすぎ、ほめ依存をつくらない。
効果的に「ほめる」を活用すると、
組織の生産性と個人の成長に大きくプラスです。
テクニックに終始するのでなく、あくまで
「価値を見つけて伝える」を意識して、
感謝を意識して、活力ある組織をつくっていきましょう。