トヨタ自動車労使会議から学ぶ「生産性向上の本質」

チームSKM 中川です。

今日は、少ししっかりやってまいります。

どうぞよろしくお願いします。

 

経営とは、何を最大化する営みでしょうか。


利益か。

株価か。

効率か。

 

もちろん、それらは重要です。

しかし私は最近、
生産性とは「覚悟の総量」なのではないかと
考えるようになりました。

 

■ 向き合うという覚悟

先日、トヨタの労使合同会議の映像を見ました。
「生産性向上は従来の延長線上にないレベルで」
 生き残りかけ労使協議 労使協議会2026|トヨタイムズ

https://www.youtube.com/watch?v=1-AGp6j8KvM

 

経営陣と労働組合。
同じテーブルにつき、静かに向き合う。


そこにあったのは対立ではありません。
企業全体で危機に向き合う緊張です。


未来を背負う者同士の、
ヒリヒリする逃げ場のない緊張感がありました。


言葉を慎重に選びながらも、
本質から目を逸らさない姿勢。


その向き合う姿勢とは、
相手を論破することではない。


自分の弱さも含めて
「場」に差し出すことなのだと感じました。


■ 生産性の正体とは

私たちは、長い間、生産性を「投入資源あたりの成果」と定義してきました。


コスパ、タイパ、メンパ …
最近ではウェルパ(ウェルビーイングパフォーマンス)といった言葉も生まれ、
効率を重視する言葉が生まれています。

しかしその定義では、
説明できない何かを必要とする場面があります。

 

動画の中にも修羅場という言葉が出てきます。

修羅場、土壇場、正念場…
(人が育つ3つの場らしいです)

この修羅場を踏ん張れる個人や組織。
この土壇場を乗り切れる個人や組織。
この正念場で一致団結できる個人や組織。


そこにあるのは、効率という言葉ではなく、
そこにあるのは、腑に落ちているという納得と感じます。


自分たちはこの未来を選ぶのだ、という合意。
この会社を続けるのだ、という覚悟。


生産性とは、
個人と組織の納得の密度なのかもしれません。


■ AI時代の分水嶺

これまで、AIとの向き合い方についてメルマガをお送りしてきました。
少しおさらいさせてください。

AIは、判断材料を無限に提示します。

 

しかし——

判断の優先順位は決めてくれません。

痛みを引き受ける主体にもなりません。

AI自体に覚悟や責任といった概念もありません。

だからこそ、

AI時代は、合意が取れて、納得し、覚悟を決める
「対話の質」を確保していくことで企業の未来が決まる。

納得しない数字で動く組織は、
表面上AIが提示する高度なアルゴリズムに従っていくかもしれません。

その水面下では人は納得できず、心が離れていきます。

納得を志に変える組織だけが、
AIを道具として活用できると感じます。


効率の先にある責任。
責任を分担する覚悟。

 

それらを持てるかどうかが、
経営の分水嶺になるといえます。

 

■ 三方未来よし経営®の思想

今こそ見つめ直したい「三方未来よし経営®」

売り手よし

買い手よし

世間よし

 

そして、未来よし。

 

未来よしとは、

「いまの痛みを誰が引き受けるか」
「一人の喜びを皆の幸せに変えるか」を

曖昧にしない姿勢だと改めて感じます。

 

労使が向き合うとは、

責任の所在を明確にする行為でもあり、
その責任を所属組織を越えて全社で協議する。

熱の無い議論と熱のある議論、どちらが必要でしょう?


でも、だって、どうせ…といったネガティブ3D言葉。
これにより何を言っても無駄だという諦めが生まれます。
諦めは沈黙となります。
沈黙は、衝突を避けます。


それは、離職を産む可能性もはらんでいます。

これによって、企業の未来の灯が消える可能性もあります。

火が消えた組織に熱はありません。


真摯な対話は摩擦を生むかもしれません。

そして、摩擦によって熱が生まれます。
その摩擦熱が、意思のすれ違いを解消していくことで、
円滑な組織の雰囲気を創りあげていくのです。
一つの業務に現場・現実・現物主義で向き合い、
立場や役割を超えた議論が熱を帯びるのは言うまでもありません。

 

経営とは、

摩擦を恐れず、

対話を設計する「場」を創っていく仕事なのかもしれません。

 

■ 問い

あなたは、
組織の中で、
どこまで本音を語れていますか。


数字の裏にある
目に見えない葛藤や迷いまで共有していますか。


それとも、
強いリーダーを演じていませんか。


私は、動画を通じて、
労使が向き合う姿に「組織が持つ無限の可能性」を見ました。


生産性は、
数字からは生まれない。
覚悟から生まれる、と改めて感じます。

 

対話はタイパやコスパでは計れません。

未来への責任や覚悟が詰まった宝箱です。



さんよし会は、そういった対話の場であり続けたいと考えています。

 

今日も、三方未来よしで。

それではまた。


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イキイキ働きたいカッコイイ大人のベースキャンプさんよし会」
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