理念を語れる会社が強い理由~長坂養蜂場の言語化力
チームSKM 池原です。
今回も引き続き、長坂養蜂場さまで行われた
ベンチマーク研修での気づきを元にした内容を
お届けいたします。
私は経営理念を中心とした会社の仕組み作りの
大切さをモットーに日々活動しています。
<長坂養蜂場の言語化能力>
長坂養蜂場の経営理念は
「ぬくもりのある会社をつくりましょう
~強く 優しく 逞しく~」というものです。
そのあとに、”ぬくもりのある会社とは”という
ことについて説明があり、どういう会社を
目指しているのかがしっかりと言語化されています。
今回の研修の中で、何度も感じたこと。
”長坂養蜂場の方々は「言語化能力」が高い。”
つまり、自分の考えや、想いをしっかりと
言葉で表現することができている。
それは、日々の朝礼やぬくもりの日という
月に一回の集まりでみんな自分の言葉で発して
考えを共有しているからでしょう。
この言語化能力は、長坂養蜂場の理念浸透の
ベースになっているとも感じました。
<言語理解力も高い>
そして、この言語化能力だけでなく
言語理解力ともいえる
「言葉の意味を頭で理解するだけでなく
自分事として腹落ちさせている」力があると
感じました。
つまり、日々の行動を理念や行動指針に
リンクさせて理解を深めている。
ベンチマーク研修の企画の一環として
ぶんぶんファミリーへの質問タイムというのがありました。
我々参加者が、ランダムな質問を投げかけても、
アドリブでしっかりとした回答が帰ってくる。
これは普段自分の頭でしっかりと
考えていないと出てこないものです。
また理解力を高めるために
日々の朝礼で、行動指針の25カ条を毎日
ひとつずつ、考える時間を設けています。
朝礼も視察させてもらいましたが
その際は「1.何のために」という行動指針を
取り上げて、日々意識していることなどを
みんなで共有していました。
このように行動指針の言葉を深堀して
理解を深める活動をしていることが
理念の浸透を図る大きな役割を果たしていました。
<こだわりワードも面白い>
言語理解力を高める役割として、こだわりワード
もひとつ寄与していると感じました。
行動指針の中から例を挙げると
「5.思いやりの確連報(かくれんぽう)」
この確連報という言葉。
これは、確認・連絡・報告という単純なものですが
普通の会社では、報連相を使います。
私はこの言葉を知りませんでしたが調べると
オリジナルの言葉ではなく、他でも
使っている会社はあるようです。
この確連報と、報連相では連絡と報告は
同じなので、違いは”確認か、相談か”というところに
なります。
何か問題が起きたときに”相談する”
何か問題が起きたときに、自分で考えて
対応策を考えた上で、上司に”確認する”
確認のほうは、自分で考えるという主体性が
入っているところにこだわりがあります。
長坂養蜂場では、理念の中に”自立の心”という
ものがあり、自らの意思決定と主体的な行動
を心掛けるというものがあり、それに沿った
行動指針になっているのでしょう。
他にも、「モーストベター」、「残能全開」
「共育」とかあまり他では見ない言葉が
登場しますが、独自の言葉を使うことによって
理解力を深める働きがあると感じました。
<まとめ>
想いや考えは、行動で示すことも大事ですが
目に見えないものである以上、言葉で
伝えることも大事です。
私は、今回の研修を通じて、コンサルとして
「経営とは?」「経営者とは?」
「リーダーとは?」「社員の幸せとは?」など
このような普段何気なく理解している言葉を
自分の考えでちゃんと言語化したいと思いました。
SKMメンバーの理さんも書いていましたが
自分の経営理念を作るということも
想いをしっかりと言語化しておいて
自分の体と心に染み込ませるために
やるべきだと強く思いました。
みなさまも自分の想いをしっかりと
言語化できていますか?
またその言葉を自分の腹で理解して
行動に移せていますか?
ぜひ、さんよし会で皆様の想いを
聞かせてもらえたらと思います。
参加をお待ちしております。
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