「“まだ大丈夫”が一番危ない」 ~新防災気象情報基準導入で考える~
チームSKM 中川です。
今日も、ゆるーくやってまいります。
どうぞよろしくお願いします。
今日は少しタイムリーな話題をお届けします。
まだ5月というのに、
もう夏?!という暑さが到来、
我が家の芝生の水やりが始まっています。
今年の夏が思いやられます。
その前に梅雨の時期に向かっていくわけですが、
最近の天気予報って、
「なんだか難しいな…」
と感じること、ありませんか?
大雨警報、洪水警報、土砂災害警戒情報、
線状降水帯、高潮警報…
それにレベルが分けられて…
このように情報は増える一方なのに、
「で、今どうしたらいいの?」が分からない。
実はこれ、
気象庁自身も課題だと感じていたようです。
そこで、2026年5月末から、
防災気象情報の“大改革”が始まります。
詳しくはこちら↓
https://www.jma.go.jp/jma/
■ 「伝える」から「動ける」へ
今回の変更のポイントをひと言で言うと、
「情報を整理して、
行動につなげやすくする」
ということです。
私も「事業継続力強化計画(ジギョケイ)」
策定支援の専門家という立場にて
企業の防災計画づくりのお手伝いをしており、
特に初動対応として、
災害対策本部の設置基準づくりのアドバイスをしています。
その際に活用していたのが、
気象庁の防災情報発信基準でした。
ですが、この基準、
働いている一般の人からすると、
「○○警報」発令!
↓
「危険なの?」
「避難したほうがいいの?」
「まだ様子見?」
が直感的に分かりにくく、
本当に企業の現場に見合っているのか、
そこで。
今回、気象庁は、警戒レベル1~5に合わせて、
情報名称そのものを変えることにしたそうです。
例えば、
これまでの「大雨警報」は、
今後、「レベル3 大雨警報」のように、レベルが前につきます。
さらに、新たに「レベル4 危険警報」という考え方も導入されます。
つまり、
“情報を理解する”ではなく、
“今、自分が何をする段階か”
を分かりやすくする方向に変えた、ということです。
■ 面白いのは「空振りを減らす」という思想
個人的に興味深かったのは、
今回の変更では、
「できるだけ空振りを減らす」
という考え方がかなり重視されている点です。
例えば土砂災害情報では、
これまでより、より実態に近い基準へ
見直しが行われるそうです。
これは、ある意味、
「オオカミ少年化を防ぐ」ということでもあります。
毎回、
「危ない!危ない!」と言われ続けると、人は慣れます。
そして、
本当に危ない時に
「まだ大丈夫、大丈夫」と動けなくなる。
これは、
防災だけではなく、
経営でも同じことが起きがちですよね。
問題は、
災害そのものではなく、
“まだ大丈夫”と思ってしまう人間心理なのかもしれません。
■ 経営でも「警戒レベル」が必要
会社でも、
・売上低下
・離職増加
・ささいなクレーム増加
・残業過多による現場疲弊
・コミュニケーション不足によるミス発生
といった現象が発生し、
「最近、会議で発言が減った」
「現場リーダーが急に静かになった」
「数字には出ない違和感」
と感じたら、
それは、レベル2~3の兆候なのかもしれません。
でも、
「忙しいから、対応できてない」と言うか、
「まだ大丈夫だろう」で見過ごしてしまう。
そして、
気づいた頃には、
レベル4、レベル5になっている。
けれども、
実際にBCP(事業継続計画)
「問題が起きてから動く」のではなく、
「前兆の段階で動く」を徹底しているように感じます。
まさに、今回の防災情報改革も、そこに近い気がしました。
■ 本当に大事なのは「知識」ではない
結局、
防災で大切なのは、
収集した情報量ではなく、
次の行動基準の発信にあります。
これは、人生も、経営も、組織づくりも、
全部同じかもしれません。
分かっていても、動けない。
だからこそ、
「どう伝えるか」
「どう受け取るか」
が問われる時代になっていますね。
ちなみに、
今回の防災情報改革は、
“住民が迷わず動けること”
をかなり重視して設計されているそうです。
これって、
リーダーシップの本質にもつながっている気がします。
「正しい情報を出した」ではなく、
「相手が動けるか」
そこまで含めて、
本当のコミュニケーションなのかもしれませんね。
「皆さんの会社の“警戒レベル3”は何ですか?」
それを言語化すること自体が、
事業継続力なのかもしれません。
“経営の警戒レベル設計”を考えたい方は、
ぜひ、さんよし会でも語り合いましょう。
それではまた。
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