挫折を力に変えるための振り返りの3つの視点
チームSKM 上村です。
前回は、挫折からの復活について書きました。
ただ、つらい経験をしたからといって、
人はすぐに前向きになれるわけではありません。
今回は、挫折をただの傷で終わらせず、
次の行動の土台にしていくための
振り返り方について書いてみたいと思います。
挫折を振り返る3つの視点
安斎勇樹さんの『静かな時間の使い方』という書籍の中で、
感情のリフレクションとして、
次の3つの言語化が大切だと紹介されていました。
自分の傷の言語化
自分の欲望の言語化
自分の価値観の言語化
この3つは、私自身の挫折を振り返ってみても、
何がつらかったのか。
本当はどうしたかったのか。
自分は何を大切にしたかったのか。
この問いに向き合うことで、挫折は少しずつ意味を持ち始めます。
1つ目 自分の傷を言語化する
まず大切なのは、
自分は何に傷ついたのか
を言葉にすることです。
私の韓国赴任での挫折を振り返ると、
表面的には、仕事がうまくいかなかった
組織の政治に巻き込まれた
日本人上司との関係が悪化した
という出来事がありました。
その中で一番大きかったのは、当時の上司との関係でした。
今振り返ると、パワハラと言ってよいような関わりを受ける中で
私は少しずつ追い詰められていきました。
仕事の失敗を責められるだけでなく
まるで自分という人間そのものに価値がないかのように扱われる。
その感覚が一番つらかったのだと思います。
頑張っても認められない。
相談しても受け止めてもらえない。
自分の言葉が届かない。
何をしても否定される。
その積み重ねの中で、私は完全に潰れてしまいました。
当時は、
ただ「しんどい」「苦しい」「もう無理だ」
でも後から振り返る中で、
「あの時、
と少しずつ言語化できるようになりました。
そして、言語化することで客観視することができ
後日、人との出会いや学びの場に行く中で
その傷も自分の武器になると感じることができました。
つまり、この体験があるからこそ
人に対してこのようなコミュニケーションをしない
優しく、
「この出来事から何を自分にとってプラスにするか」
そういう問いを自分に立てることができて挫折を力に変えることが
2つ目 自分の欲望を言語化する
次に大切なのは、
本当はどうしたかったのか
を言葉にすることです。
挫折をした時、私たちは反省をしようとします。
何が悪かったのか。
なぜ失敗したのか。
どこを改善すべきなのか。
もちろん、それも大切です。
ただ、それだけだと「できなかった自分」
を責める時間になってしまうことがあります。
でも、挫折の奥には、多くの場合、欲望があります。
自分の奥にある、
「本当はこうしたかった」
「本当はこうありたかった」
という願いのようなものです。
私の場合で言えば、
本当は、自分の意思で仕事をしたかった。
本当は、上司や会社の人と良い関係を築きたかった。
そういう欲望があったのだと思います。
でも当時の私は、
期待に応えること。
波風を立てないこと。
上司や周囲に合わせること。
それが大事だと思っていましたし、実際に大事な部分もあります。
ただ、それが行き過ぎると、自分の人生から
自分がいなくなってしまう感覚があります。
韓国赴任での挫折を振り返った時、
私の中に出てきた問いは、まさにそこでした。
なぜ自分は、ここまで人の顔色を見て生きていたのだろう。
なぜ自分は、
このまま他人のレールの上を歩く人生で、本当にいいのだろうか。
この問いが出てきた時に、私の中で何かが大きく変わりました。
もう二度と、他人のレールを歩く人生には戻らない。
少し強い言い方ですが、そんな感覚がありました。
そこから私は、一人旅に行ったり、ダイビングを始めたり、
フルマラソンに挑戦したり、中小企業診断士の勉強を始めたり、
コーチングやNLP、7つの習慣、
昔の友人から見ると、
「そんなやつやったっけ?」
という変化だったと思います。
でも、自分の中では自然な流れでした。
それは、挫折によって無理やり変わったというより、
自分の中にあった隠れていた欲望に気づき、
それを認められたという感覚に近いです。
それに気づけたのは上記のような行動や学びの機会でした。
3つ目 自分の価値観を言語化する
最後に大切なのが、
自分は何を大切にして生きたいのか
を言葉にすることです。
傷を言語化すると、何に苦しんでいたのかが見えてきます。
欲望を言語化すると、本当はどうしたかったのかが見えてきます。
そして価値観を言語化すると、
私の場合、韓国赴任での挫折を通じて見えてきた価値観は、
自分の人生を自分で選ぶ大切さでした。
そして、それと同じくらい大きかったのが、
人を大切にすること
仲間とのつながりを大切にすること
でした。
だからこそ私は、
自分の可能性を信じること
仕事や人とのつながりを大切にして楽しむこと
そういうものを大切にしたいと思うようになりました。
なので、私は今、そういった価値観を大切にして仕事をする
そういった大切にしている価値観を伝えて広げていくために
コーチングや組織開発、理念策定・
人の変化や成長は、正論だけでは起きません。
挫折から変わるために必要なこと
大きな挫折を経験した時、
「この経験にも意味がある」
「これは成長のチャンスだ」
そう考えようとしても、心がついてこないことがあります。
つらい時はつらい。
悔しい時は悔しい。
傷ついた時は傷ついた。
まずは、その感情をなかったことにしないことが大切です。
そして少し時間が経ち、振り返る余白ができた時に、
自分は何に傷ついたのか。
本当はどうしたかったのか。
自分は何を大切にしたかったのか。
この問いに向き合うことで、挫折は少しずつ、
「単なる辛かった経験」ではなく、
「自分にとっての大切な経験とこれからの武器」
に変わっていきます。
組織やリーダーに置き換えると
組織においても、同じことが言えると思います。
メンバーが失敗した時、挫折した時
リーダーができることは、無理に励ますことだけではありません。
「いい経験になったね」「次は頑張ろう」
とすぐに前向きな意味づけをすることが、
かえって相手の傷を置き去りにしてしまうこともあります。
大切なのは、その人が自分の経験を振り返り、
言葉にできる場をつくることです。
何が一番つらかったのか。
本当はどうしたかったのか。
次に同じような場面が来たら、何を大切にしたいのか。
そうした問いを一緒に持つこと。
挫折を評価や指導だけで終わらせず、
経験を意味づける時間をつくること。
そこに、
さんよし会のご案内
今回お伝えしたような、
自分の経験を振り返ること。
自分の中にある傷や欲望や価値観を言葉にすること。
そして、他者との対話の中で自分の物語を捉え直すこと。
こうした時間は、
さんよし会では、オンラインでの勉強会や交流会を通じて、
こうした学びや対話の場を提供しています。
百聞は一見に如かずです。
ご興味とご都合が合うタイミングで、
ぜひ一度ご参加いただき、
ご自身が変わるきっかけとしていただければ嬉しいです。
次回は、変わるきっかけの一つとして、
人との出会い
について書いてみたいと思います。
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